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ジムニーを話そう
VOL.009
次のジムニーに望むこと。
次のジムニーに望むこと。

多様化の時代といわれて久しいが
大企業ほど、恐ろしくその意味を理解していないのでないか。
恐竜の如く気候の変化に気がついていても対応できないだけかもしれない。
あるいは伝達が届かないのか。

自動車メーカーにとって次の自動車をどんなクルマにするか?
という企画段階の話は、他のどんな仕事よりも尤も重要な位置づけの仕事だ。

だが、多くはまずアンケートや市場調査からスタートしようとする。
そもそもここがおかしい。

たとえば大ヒットした音楽だって
街中でアンケートを元に作曲したり台詞を作ったりしない。

また有名店のシェフが、料理メニューを考えるのに
どんな味がお好みですか?
量はどのくらい?
甘さとかはいかがしますか?
とアンケートをとったりしないし、何の意味もない。
自分でこれだ!と思った料理を出す。

人によって美味しいと感じれば
口に合わないと言う人も必ずいるはずだ。

にも関わらず、特に工業製品のクルマや家電品では
だれがはじめたのかアンケート結果を元に
なにかを創ろうとする。

もちろん企業活動なので車種や製品を絞り込んだほうが
効率がいいのはわかるが、あくまでも売れればの話である。

多様化の時代だのロングテールだのと言葉は知っていても
なるべくなら高額で利幅の大きい商品を売りたいのはわかるし
めんどうな作業や手間はなくしたいだろう。

そこはちいさな店でも大企業でも同じだが、
多様化の時代というのならばそれにあわせた
生産台数や分社化、今までとは違う仕組みを創らないと
価格の安さだけで勝負をしようとするとそこでは勢いのある国に勝てない。

ジムニーに関していえば現状はそのボディカラーでさえも
限られた色の中から選択せざるを得ない。
かつて日本の自動車メーカーに今以上の勢いがあった時代
ホンダのシティは 12色から選べた。

恐らく営業サイドは営業成績のいいセールスマンは
これをチャンスとして活用しただろうし、
売れないことを他人のせいにするセールスマンはメーカーに
お客様が混乱するとか言って自分たちが面倒なことを理由に文句を
言ったに違いない。

単に色数を増やせばいいという話ではなく、メーカーが
こだわり抜いた色と艶で、このクルマはこの1色のみです!と
自信を持って言い切れるクルマもあっていい。

スティーブジョブズから学ぶべきことが多いのは
実は自動車メーカーではないかと思う。

次期ジムニーはまだまだ先だと思うが、
スズキの総力をあげてアップル製品のように
世界を変えるつもりで創ってもらわないと非常に困る。

もしそれほど気合いが入らない仕事ならば
今のままでそっとしておいてもらった方が遥かにまし。

ジムニーのラダーフレームにコイルリジットアクスルは
そのクルマに用がない人にとっては過剰な装備に映るかもしれないが
ジムニーには必要不可欠な装備。
ダイバーズウォッチを創るのに、実際には10メートルも潜れない時計を
創るようなもの。

ポルシェを買うつもりもない人に、ポルシェの馬力や性能は
過剰だと思いませんか?と尋ねれば、みなそうだと答えるに違いない。

過剰かどうかは買うお客が決めること。
アンケートを元に商品企画を論議したりするのはもうやめて欲しい
企画のプロならば自分達がプロとして製品を生み出してほしい。

派手なオフロードを走るテレビCMのイメージで売れている
クルマがあるが、実際にはとあるラリーでジムニーが
普通に走れる場所をほとんどどこも走れないクルマだったことを
買ったオーナーが嘆いていた。

確実にいえるのはこれからの時代
本物の工業製品しか生き残れない。
まがいものを買っているほど余裕がなくなっているのだ。

新型ジムニーに望むこと。
ラダーフレームとコイルリジットアクスル
660はコペンのように幌で。
いろいろな制約があるならばいっそ原点回帰で4ナンバーでいい。
白ナンバーは初代エスクードノマドぐらいの大きさで5ドア
共通ボディ構想はそろそろやめていいんじゃないの?
JEEPのルビコンのような仕様があると最高だ。

夜中に書き上げたので乱文。

ジムニーは筋金入りの世界最高最小の高性能四輪駆動車だ。
次期ジムニーはさらにその世界最高のクルマをよろしくお願いします。
スズキさん!