一応計画を立てているが、なぜか2日目は予定変更が多い我々の旅。
ご多分に漏れず(?)、今回も2日目の朝に急遽予定を変更することに決定。
これがまた大正解で、走り甲斐のある林道を新たに発見できたのだ!
湯谷温泉は、景勝地として知られる鳳来峡の宇連川沿いに広がっている温泉街。日本百名湯にも選ばれていて、開湯伝説によれば、鳳来寺の開祖「利修仙人」により発見されたと伝わり、約1300年の歴史を誇る。
由緒ある温泉街だが、その規模は小さくて、こぢんまりとした町並みだ。それだけに観光地化しておらず、とても落ち着いた風情。今まで知らなかったことが悔やまれる温泉地だ。
そんな湯谷温泉の中から我々が選んだ宿は「はづ木」。漢方薬膳会席料理を提供する「健康の宿」として多くのリピーター(特に女性)が訪れる人気の宿だ。
また「はづグループ」が経営する4軒の宿のうちのひとつで、「はづ別館」に備わる、より大きな温泉(内風呂と露天)を利用することが可能。
我々が信頼している旅情報サイトで、非常に高い評価を得ているだけに、料理、温泉ともに大満足であった!
はづ木の湯船は源泉かけ流しのヒノキ露天風呂。宇連川を臨める庭園造りで、ゆったりと安らげる。「はづ別館」の露天風呂は宇連川のすぐ脇にあり、大自然を満喫できるのがポイント。内風呂は中央からぶら下がっている竹筒から源泉が流れ出る造りで、日本情緒たっぷり。とても気持ちの良い温泉だ。
もうひとつのお楽しみ、漢方薬膳会席料理は、確かに体に良さそうなメニューばかり。不思議な味付けなのだが、それが非常に美味。一品一品の量は控えめなのだが、点数が多くて、我々のお腹は十二分に膨らんだ。
部屋に戻るや、3人ともお腹いっぱいで動けずに、気がついたらみんな爆睡。翌朝5時過ぎに目覚めるという、健全な夜を過ごしたのであった。
2日目は北上して舞木林道を走る予定だったが、Yカメが「この地図には載っていないけど、面白そうな林道があるって聞いた覚えが…」。
舞木林道は数ヶ月前に走ったばかりだし、手持ちの地図に載っていない道は走ったことがない。興味が湧いた。冒険好きな河野さんも「それ、面白そうですね!」と乗る気で、3人の意見が一致。大まかな場所だけを頼りに林道散策することに決定!
らしき道を進んでは行き止まりでUターンを数回繰り返し、なんとか目的の林道にたどり着いた。街中で目的地が見つからないとイライラするが、林道ツーリングだとそれが楽しいと感じるから面白い。これだから夢中になるのだ。
ダートなのか? 凸凹が激しいのか? 何処に出るのだろう? 通り抜けできるのか? 情報を全く知らないので、緊張しながら進むと…。この林道が実に楽しいのだ。
しばらくはフラットダートが続いたが、適度な凸凹が出現。わざと足を浮かすように遊んでいたら、次はマッディな路面となった。距離もそこそこ走っている。変化に富んでいて面白い林道じゃん〜と思っていたら、今度はワイルド感たっぷりのガレ場が登場。撮影ポイントとして最適で、Yカメの血が騒いだようだ。「こっち来て! 次はあそこね。あ〜、ここもいいな」と写真を撮りまくることに…。
帰宅後に調べたら「観音山林道」で、距離は約10km。オフロードバイク乗りには広く知られた林道と判明した。いつかまた走りに来たい! そう思わせるほど楽しかった。
「さて、どうやって帰るか?」と地図で帰り道を調べていたら、浜松市に「本田宗一郎ものづくり伝承館」なるものを発見。「うわ〜、行きたい!」と、これまた3人の意見が一致したので、迷わずに直行! …の前に昼を過ぎていたので、まずは食堂を探す。「浜松と言えば、ウナギでしょ!」とこれまた満場一致となり、スマートホンで評判の店を探してGO!
さすがに人気店で、鰻重は3,000円といい値段だったが、ボリューム、味ともに価格以上の満足感を得た。そして「本田宗一郎ものづくり伝承館」は嬉しい事に無料だった。何でも通常は無料で、展示内容により有料となるとか。無料とは言え、クルマやバイク好きな我々3人にとっては興味深い展示物がたくさんあり「来て良かった〜!」。
今回の旅もバラエティー豊かに楽しめ、満足度は120%だ。あまりに順調すぎたので、なんだか次回の旅が不安になってきた…(笑) 。