智者山林道から南下すること約6kmで藤川林道に到着。
国道362号から直で繋がっているからアクセスは簡単だ。
智者山林道とは異なり川沿いを走るので異なる景色が楽しめる!
下調べでは約8kmだったが、工事で延長されていたのは朗報だ!!
藤川林道は国道362号線を南下して榛原川に架かる橋を越えた先にある枝道から入っていく。非常に分かりやすく、また以前に来たことがあるので、迷うことなく入り口にたどり着いた。
行き止まりのピストン林道だが、距離は9km弱あるから走り応えは十分。フラットダートを往復で約18kmも走るのだから、これでドライビングハイも収まるだろう。榛原川沿いに延びるダートをのんびり進んでいく。先ほどの智者山林道とは異なり、山肌を走るので視界が広くて明るい。ガードレールがほとんどないので、これまた気分良し。安全を考えるとガードレールは必要だろうが、景観を大きく崩してしまう。かのパイクスピークが行われる道だって自然のままだから面白みがあるのだが…。
「あれっ? まだ行き止まりにならない??」。トリップメーターの確かな数値は覚えていないが、なんとなく10kmを超えているような…。さらに進むと、いかにも“切り開いたばかりですよ〜”というロケーションとなった。
どうやら延長工事をしているようだ…と思っていたら、前方で延長工事をしていた。当然ながらここでUターン。どこまで延長するのだろう? ひょっとして西側に平行して走っている南赤石林道と結ぶとか? もしそうなら、すごく楽しみだ!
帰宅後に調べたらやはり延長工事で、広域基幹林道として、総延長19.4kmを計画しているとか。どのように延びるかは分からないが、これまた楽しみが増えた。ただし工事は遅れており、いつ頃完成するかも分からない…。まぁ気長に待つとするか!
走りやすいフラットダートとはいえ、約35kmも走ったから心地よい疲労感が襲ってきた。近くにはまだまだ林道があるが、もうお腹いっぱい。本当のお腹が減ってきたので、宿に向かうことに。ちなみに藤川林道の入り口から寸又峡温泉までは約15km。30分もあれば到着するのだから、何とも嬉しいスポットだ。
寸又峡温泉が温泉街として発展したのは昭和40年近くになってからと、その歴史はまだ浅い。しかし1968年 に起こった“金嬉老事件”の舞台となり、その様子がテレビやラジオで実況され寸又峡温泉の名は全国に知れ渡った。
まぁ、全国区になったきっかけはどうであれ、今や20軒近くもの旅館が建ち並ぶ一大温泉街として発展。冬期でもほとんど積雪がないこともあり、休日ともなれば多くの観光客で賑わっている。
そんな寸又峡温泉で我々がチョイスした宿は「翠紅苑」。脇で水車が回る暖簾をくぐると大正ロマン調の重厚なイメージを演出するロビーが広がり、その雰囲気だけで心が癒やされる。露天風呂を備えた温泉は「美女づくりの湯」とも言われ、肌はつるつるになり、体は芯から温まった。そして旬の食材を使った料理は美味しくてボリュームたっぷり! 大食漢の私でも持て余しそうなほどであった。
翌日はせっかくだからと寸又峡を歩いて観光することに。町営の露天風呂があるので入ろうとしたら、あいにくと冬期閉鎖中…。そこで最近成長が著しい腹部を絞るべくハイキングに挑戦した。観光名所“夢の吊り橋”と“飛龍橋”を巡るコースで、地図には約90分と記されていた。
「90分だろ! ちょうどいい運動じゃん。チョロい、チョロい!!」と勇んだが、己の体力を過信し過ぎていた…。日頃の運動不足はどうやってもごまかせずに、Yカメと二人してヘロヘロ状態。上り下りも想像以上にキツく、休憩しながらなんとかスタート地点に戻ったのは2時間30分後のことであった。そしてそのまま帰路につくことに…。えっ、軟弱だって? はい。否定はしません、できません。周りから何と言われようと、これからも軟弱な林道ツーリングを続けていくつもりなんで、宜しくお願いいたします。