11月になってしまったが、この夏に訪れた野尻湖周辺の林道を紹介しよう。
信州エリアは多くの温泉や林道がある、格好のツーリングスポット。
ほぼ全コースを走破したつもりでいたが、探せば未走の地はまだまだあった。
その内のひとつが、今回の目的地というワケだ!
筆者とYカメは同い年で、趣味が温泉巡り、バイクツーリング(オンロード)、林道ツーリング、アウトドア遊び、そしてギャンブルとオンナ遊び(これはオレだけか!?)…etcと似通った部分が多い。ふたりの林道ツーリング履歴を合わせれば、関東近県のメジャーな林道はほぼ完全制覇したろ! と思っていたが、それは単なる自惚れた思い込み。探せばまだいくつか残っていた。その内のひとつが野尻湖だ。
お互いにバイクツーリングで数回訪れたため、行ったつもりでいたのだろう。野尻湖の南側にある「丸山林道」は走ったけど、東側の「林道斑尾線」と「柴津林道」は未体験ゾーン。合計で20kmものダート走行が楽しめると知り、「決まりだな!」とふたりの意見が一致した。
筆者:「んじゃ〜、再来週の頭に行こうぜ!」
Yカメ:「OK! …あっ、ダメだ。JA11の車検が切れる」
筆者:「オレのJ57(三菱ジープ)ならいつでも出動OKだけど?」
Yカメ:「エアコンないじゃん。絶対にイヤ! マジでイヤだ!!」
筆者:「じゃあ、クルマはお前が何とかしろ!」
数日後、Yカメから連絡が入った。
Yカメ:「APIOのデモカーを借りたよ。しかも9型で仕上げた最新モデル。シートは助手席もレカロだって。あっ、もちろん、エアコン付き!」
筆者:「最後のひと言が余計じゃ(笑)。新型デモカー、イイね〜。レカロシート、イイね〜。OK、文句なし!」
聞けば別件でAPIO・河野社長と電話をした際に、新しいデモカーができたとの情報をキャッチ。「今度のツーリングで…」とお願いしたところ、「是非とも!」と快諾されたという。林道はもちろん、デモカーの走りも楽しみだ!
1日目のスケジュールは「柴津林道」と「林道斑尾線」を走ること。2本は繋がっており、前者は約11.5km、後者は約6.5kmで、支線を含めば20km近くものダートが楽しめる。眺望は期待できないとのことだが、これだけの距離を走れれば文句なし。上信越自動車道・豊田飯山ICで降りて、まずは柴津林道を目指す。
柴津林道は県道96号線からアプローチする。インターチェンジから約5kmとアクセスしやすいが、「どうせ入り口で迷うんだろうな〜」と覚悟していたら目的地付近に着くや「ココじゃね?」とYカメ。いきなり右手にちょっとした広場が現れ、そこから山に向かってダートが延びているのだ。誰がどう見ても林道以外の何物でもない。広場に乗り入れると林道の地図が立っていた。間違いなく入り口だ。「一応フリーハブをロックしておくか!」とYカメに声を掛け、ふたりともJB23から降りてハブをロック…する必要ないんだ! やっぱりオフロードを走り前にあの「儀式」を行わないと、なんだか物足りない。まぁ、確かに楽でいいんだけどね…。
路面はフラットダートで見通しのよい道が続く。筆者とYカメはコイルリジッドに乗り慣れているため、ついついハイペースになってしまう。「やべ〜、楽しい〜! 快適過ぎる!!」と筆者がイイ気分でドライブしていると、Yカメが「オレにも運転させてくれ!」。まぁ、ドライブ好きなら運転したくなるわな。
筆者:「あまり飛ばすなよ」←言える身分か!
Yカメ:「おう! 借り物だからね」
道は深い森に囲まれたまま。眺望はまったく楽しめないが、森林浴には最適なので、しばらくの間Yカメにドライバーを任せること。いや〜、それにしてもレカロシートは快適だわ。JA11-Yカメ号の完全にヘタった純正シートとは月とスッポン以上の差があるな〜。快適過ぎて眠くなるぞ…。そして気が付けば柴津林道を走り終えていた。
Yカメ:「あっ、終点みたい」
筆者:「おい、写真はどうした? 1枚も撮ってないじゃん!」
Yカメ:「やべ〜、運転に夢中になりすぎた(笑)」