標高1,500mの地に建つ『あずまや高原ホテル』の露天風呂は絶景。
真夏でも日陰にいると肌寒いと感じるほどなので避暑に持ってこい!
近くには楽しい林道が数本走っているし、観光地も近い。
ジムニーで行く林道旅の趣旨にぴったりのプランで満足度は120%!!
『あずまや高原ホテル』は、菅平高原のすぐ南に位置するホテル。道の行き止まりに建ち、また周辺には数件の別荘しかないので、とても静寂なロケーションだ。そして目の前に広がる浅間山や北アルプスの大パノラマは感動モノ。風景写真が好きな人ならシャッターを切りまくることだろう。
Yカメも御多分に漏れず…のハズだが、運悪く我々が訪れた日は曇り空。目の前に広がる絶景はホテルの館内に貼られたパノラマ写真でしか見ることができなかった。どれほどの絶景なのかを確かめたい人は、実際に『あずまや高原ホテル』を訪れて頂くことということで…。まぁ感動することは間違いないだろう。
ここ最近、お客様へのサービスとして色々なイベントを開催しているホテルが増えている。あずまや高原ホテルもその内のひとつで、『日替わりアクティビティー』というプランを企画。朝方や夕方の散歩、おやき作り、落ち葉のしおり作り、バームクーヘン作り、森のフォトプレート作りなど…etc。様々なメニューを用意(プランによっては有料)しているのだ。そこでYカメと筆者は夕方の散歩にチャレンジ。ホテルスタッフの桜井さんのガイドで、約30分のトレッキングをすることに。
起伏の少ないトレッキングだったが、運動不足の塊である我々ふたりにしてみれば普段の何日分歩いたのだろうか? その後露天風呂に浸かり、味良し、ボリューム多しの創作料理に舌鼓した我々は、気が付いたら深い眠りについていたのであった。
翌朝、これ以上はないくらいにスッキリと目が覚めた。時計を見ると…「えっ、まだ5時!?」。あまりに目覚めが良いので二度寝はせず、朝風呂に浸かり体も目覚めさせた。そしてボリューム満点の朝食を取り、万全の体制で2日目に挑む。今日は昨日走れなかった『東農林道』と『御林林道』に行く予定だ。
東農林道は昨日行けなかった洗馬林道の近くなので、まずは洗馬林道を目指すことに。しかし、またしても迷ってしまった。細くて同じような道ばかりだから、なかなか正規ルートが見つけられないのだ。迷うこと10数分「どうせ短い距離だし、ピストンしなきゃだからパス!」と簡単に諦め、東農林道を目指す。ちなみにYカメと筆者は共に血液O型。割り切りの良さには自信を持っている(笑)。
ここでも迷いかけたが何とか入り口に辿り着き、しばらく走ると分岐となった。左が『御林林道』で右が『東農林道』だ。まずは『御林林道』から…と思ったが、いかにも手造りの看板が立っており、そこには「伐採作業中のため一般車両はご遠慮下さい」との文字が。ゲートがないので進入できたが、作業の邪魔をするのは御法度。またの機会に…ということでステアリングを右に切った。
『東農林道』は鬱蒼とした深い森の中を走る約9kmのダート路。あまり使われていないようで、クルマのワダチは目立たない。しかし、路面は雨で削られた深い溝が多く、凸凹はかなり強烈だ。垂れ下がった枝がフロントウィンドに当たることもしばしばで、これまたかなり廃道チックな道である。ボディのスクラッチは免れないし、大型車では躊躇するだろう。こんなシチュエーションでもサスペンションにやわらちゃんキットを組み込んでいるYカメ号ならば安心。それでも決して油断はせず、慎重に林道を走り続ける。
スタートしてからずっと深い森の中を走っている。峠を過ぎて下りになったから、この林道では景色を望めないのかな? と思っていたら急に視界が開け、しばらくすると右側に岸壁が現れた。それまでの環境から全く予想できなかった景色だ。
しかも岸壁をよく見ると、あちこちにハーケンが打ち込まれている。どうやらロッククライミングに使われているようだ。壁面の高さからして、練習場として利用されているのだろう。クライマーなら誰もが知るスポットなのかな?
まぁそれはさておき、都合良く駐車スペースがあったので、珍しくランチタイムをとることにした。 実は林道に入る前に、昨日気になったダイヤモンドダストの「メガドッグ」をテイクアウトしていたのだ。
やはり自然の中での食事は格別! とは言え、このメガドッグのボリュームはハンパない。山岡カメラマンと1本を分け合ったのだが、半分でもソーセージ160gにフランスパン16cmもあるのだから、イイ感じで腹が膨らんだ。そしてお腹が満たされたら襲ってくるのが眠気。この生理現象は避けられないし、眠気を誘うがごとく心地よい風がそよいでいる。急ぐ理由はないし、少し昼寝してから帰るとするか! あぁ、なんて贅沢な旅なのだろう!!