ゼッケン:108
ドライバー:堀井義春(左) / ナビゲーター:野村太郎(右)
尾上さんを見てたら行きたくなった!
堀井さんと野村さんは共に'07年のロシアンラリーにチームAPIOの一員として参加した仲だ。もちろん堂脇さんも一緒。共通するのはいずれも愛車を持ち込み、ドライバーとして走ったという点だろうか。今回は堀井さんが愛車で参戦。野村さんが女房役として助手席に座ることになった。
実は堀井さんと野村さん、そして堂脇さんのラリーモンゴリア参戦話が盛り上がったのも同じ。昨年末に行われたSSER 2012イベント発表会後の飲み会での席。堂脇さんが皆をモンゴルへ誘う中、行く気満々になりかけていた堀井さんの背中を最後に野村さんが押したのだ。「堀井さんが行くなら僕も行く!」。これで決まった。
ふたりともJCJ(Jimny Club of Japan)神奈川に所属。野村さんはロシアンラリー直前からジムニーのファンになったクチだが、堀井さんはジムニー歴20年近くのベテラン。JB23の他にJA11も所有、新旧2台のジムニーライフを楽しんでいる。ジムニーイベントへの参加も多く、一発の速さが要求されるスプリントよりも完走してナンボの耐久レースが好み。安定性は抜群。気がついたら上位にいるという。
今回、ラリーに投入したJB23は街乗り用だ。ロールケージなどの安全装備以外はAPIOの新車コンプリートカーそのままで、エンジンもノーマル。駆動系も特にラリー用に強化していない点も堂脇さんのマシンと同じだ。その意味では、堀井さんと堂脇さんのジムニーは尾上さんや菅原さん、橋本さんのようにラリー用に周到に造られたマシンとはひと味違っている。
それだけにこの2台のクルマが無事完走すれば、ラリーモンゴリアにまたひとつ異なる可能性が見えてくる。一般ユーザーにとって遠い世界に思われがちなラリーが、より身近に感じられるかも知れないからだ。
ふたりの目標は「完走」だ。ナビの野村さんも「事故らず、焦らずに完走したい」という意気込み。もちろん、ラリーモンゴリアは完走だけを目標に流して走れるほど甘いものではないだろう。ビバークに着くのが遅くなればなるほど休む時間も減り、疲れが蓄積してしまう。クルマを労りつつ、時には勝負をかけた走りをしないとゴールは見えてこないだろう。
果たしてモンゴルの大地を相手にこの2台がどれくらい活躍するのか、今から楽しみにしていたい。
インタビュー
ゼッケン:108
ドライバー:堀井義春
ナビゲーター:野村太郎