森の光と黒蔵の旅 / 写真家・瀬尾拓慶

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森に、冬を探しに来た。いつものようにそこには凍りついた川や、雪に覆われた草木があるはずだと。しか...

突然の休載となり、ご心配をおかけいたしました。前回の記事にてお伝えさせていただいた貰い事故の影響で...

どんな瞬間も、脅威はすぐそばに。自分に限っては通じない。

桜と林道、遠目には山桜が。そう思い浮かべていたのだが、思いもよらぬ雪だ。春とは思えないような気温...

アクセルを踏み込むと同時に、滑るように世界が流れた

冬が終わりを迎えようとしている。美しい新芽達ががそろそろ顔を出し始める頃だろう。

タイヤが雪を踏む音。厚みのあるこの音を聞くと、冬を感じることができる。

何故、私は林道にいるのだろう。険しい道を目の前に、ふと思う。不思議でたまらない。しかし、楽しく...

蜘蛛の巣が張る、杉とカラマツの森の中にいた。針葉樹の香りが心地良い。

台風の影響は山奥に出ていた。看板たちが行く手を阻む。この林道も、しばらくは通行不可能なのだろう。...

誰も知らない光を見つけたい。だから、旅に出るのだろう。

足音が響き続けるまるで、終わりの来ないこだまのように都会の喧騒から森の静寂へ

どれだけこの世界は面白いのだろう。未だ見た事のない、一本先の道へ入って行く高揚感。知り尽くす事な...

頭に巻いたタオルに、太い枝が引っかかる。カメラを片手に、林道の片隅に停めてある相棒の黒蔵(ジムニー...

木々のトンネルを駆け抜けてゆく。ふわりふわりと、光が代わる代わるに踊っていた。窓から入ってくる風...

春の訪れに心が踊る。この喜びをどこへ持って行こうか。新緑の若葉の煌き。新しい季節の、美しい光を...

森は、春を迎える準備をしていた。きっと今頃、熊もフキノトウを探しているのだろう。溶け始めた森の雪...

凍てつく風が吹いていた。うっすらと雪が残っている森の中。今夜は冷えそうだ。。。その日も、黒蔵(...

人は誰でも、自然への憧れを持っている。見たことのない光景を、自分の知らない世界を見たい。さあ、旅...