57万円のスーパーチャージャーキットを半額で(工賃別)提供するというアピオの『超』太っ腹企画。こんなチャンスは二度とないだけに問い合わせが殺到したという。そして誰よりも早く連絡したのが、茨城県在中のSさんだった。
Sさん曰く「スーパースージーは私の愛読書。毎号隅から隅までじっくりと楽しく読ませていただいています。そして94号をいつものように読んでいたら『JB43用スーパーチャージャー半額モニター募集!』が目に止まりました。『このチャンスを逃がしてはいけない!』とすぐにアピオさんに連絡したのです」。
スーパーチャージャーはご存じのようにエンジンのパワーアップアイテム。驚くほどのスープアップを実現するので、筆者はまだまだスピードに興味がある若い世代のユーザーばかりが申し込むと思っていた。失礼ながらもSさんのような年配の御方が一番乗りとは予想外であった。まぁ、半額とは言え、決して安価な金額ではないので、若い人には手が出しにくいのだろう。昔は給料の大半をバイクやクルマにつぎ込むのが健全なる(?)若者だったのにな〜。
それはさておき、今年の3月にJB43-9型を新車購入したSさん。他にもクルマを所有していることもあり、走行距離は6か月で3,000㎞とそれほど多くはない。しかし、Sさんはこれまでに国内外問わずに数々のスポーツカーや四駆を乗り継いできたという、根っからのクルマ好き。話を聞けばクルマに関しては独自の哲学を持っていて、運転するのがツマらなそうなクルマには興味がないようだ。ちなみにJB43を選んだ理由を聞いたところ
「6年くらい前だったかな? 実はJB23に乗っていたんです。特別仕様車で5MTです。住んでいる土地柄山道が多くて、場所によっては雪が積もるので、四駆が必要。また近くに林道もあるから走りに行きたい。ということでJB23を手に入れたのです。3年で他のクルマに乗り換えましたが、やはりジムニーがイイな〜となりまして、そこで今度はJB43にしてみたのです。1,300ccだから4ATでいいかな? と思ったけど、失敗でしたね。ミッションの違いこそあれ、JB23の方が気持ち良く加速するんですから。これはなんとかしたい、いやしなくては! 何をどうしたらよいのかスーパースージーで勉強していたらこの企画を発見したので、すぐに応募したのです」とSさんは笑顔で語る。
栃木県にお住まいということもあり、スーパーチャージャー搭載車の試乗は今回が初めて。同じ4AT仕様でアピオ近辺をひとっ走りした後の感想は「思っていた以上に速いですね。サスはノーマルだと釣り合わないみたいですが、取りあえず今回はスタビライザーを装着して様子を見ます。自分のJB43はステアリングダンパーが付いていて、それだけでも結構いい具合なのです。でも…しばらく乗ったら、間違いなく交換することになりどうですけどね(笑)」。
JB43は主に近場をドライブする時に使うというSさん。スーパーチャージャーを搭載したら、その機会が増えそうだ。今度は実際のインプレを語っていただこう。