ア・ジ・旅
海外サイクリスト兼モデル 山下晃和のアピオジムニー旅暮らし
僕の人生を作り上げて来たものは、オートバイでした。
19歳のときに、自動二輪車免許を取り、それから月刊ガルルというオフロードバイク専門誌を買い漁り、毎月のように山へ行き、未舗装路のダートを走り、キャンプをして星空を眺め、旅をしてきました。
アウトドアという物を学んだのもこの時だったと思います。大雨でテントごと流されそうになったり、夜中に虫と格闘したり、寒気のするキャンプサイトに迷い込んだり、いろいろな失敗もありつつ、乗り越えて、成長していった気がします。
ダートを走って、凸凹な道をクリアーしていく喜びは、他では味わうことができません。
ここのところ再度オフロードバイク熱がやってきて、毎月のように走りに行っています。仲間と行くこともあれば、独りでふらっと行くこともあり。
一昨年、大学生の時から乗っているSL230からセロー250に乗り換え、ますます楽しくなっていることも助長しているでしょう。
16年間も同じことをやっているのに、我ながらよく飽きないなと思いますが。
ジムニーに乗ってからは、4WDでダートを走る楽しさも覚えてしまいました。
ここのところ、「わ」ナンバーの車を都内で見かけることが多くなりました。レンタカーなのかなと思ったら、カーシェアリングというものがあると気づいたのは最近です。
都内在住の方なら便利なシステムだと思いますが、自分はありえません。
他人の車ではなく、「自分の車を持っていたい」と思います。
そもそも所有していることがうれしかったり、自分のライフスタイルに合わせてカスタムしていったり、写真を見返したときに傍らにあるオートバイや車で、そのときの旅の雰囲気や、自分の立ち位置を思い出せる喜びがあります。
以前、オフロードバイクで奄美大島の林道を走ったことがあるのですが、その時の写真を見ると、あのころの自分が、そして気持ちが蘇ってくるのです。