今年3月、みなとみらい線と東武東上線が相互乗り入れを開始したことで、ますます注目を集めている観光スポットが川越だ。この地はぐるりと入間川に囲まれていることから居住に適した土地で、縄文時代から多くの人々が住んでいたらしい。鎌倉時代には源頼朝の家臣であった秩父の武士・河越重頼がここに河越館を築いて拠点とした。
室町時代には関東管領の扇谷上杉持朝と古河公方の足利成氏の係争地域であったことから、上杉持朝が家臣の太田道真・太田道灌親子に命じて“川越城”を築城した。その後、川越城は小田原の後北条氏に支配され、豊臣秀吉、徳川家康と為政者を変えながら徐々に発展していった。
徳川時代、江戸にとっては北の守りを堅める要衝であったため、幕府の要職が代々城主を勤めた。そのため、川越藩は事実上の天領のようなものだった。川越城の城下町は発展して“小江戸”と言われ、入間川、荒川の舟運によって多くの農作物や文化が江戸に運ばれたという。
現在の川越は城の遺構も本丸御殿以外はほぼ無くなり、西武新宿線本川越駅、東武東上線とJRの川越駅を中心に広がる35万人都市となっている。ただ、室町、江戸、明治、大正のそれぞれの時代に造られた寺社や建築が未だに町中に残っており、まるで映画村のような独特の雰囲気を持っている。
クルマなら都内から高速道路を使えば1時間ほどでアクセス可能。今回は河野隊長も山岡Cもいないので、久しぶりの一人探検となった。探検とは言うものの、かく言う僕は川越観光フリーペーパー&サイト「川越専科」の制作のお手伝いもさせていただいている。それゆえ自称ではあるが観光大使ならぬ“観光太鼓持ち”として、今回は川越の魅力をできるだけお伝えできればと思っている。