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ナローシエラで林道探訪
VOL.038
ナローシエラで林道探訪 VOL.38

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ナローシエラで林道探訪 VOL.38

雑誌『ジムニー・スーパースージー』に連載中の『林道パラダイス』との連動企画。

今回の舞台は長野県。2025年の8月にナローシエラとジムニーの2台で上田市、須坂市、高山村の林道を巡ってきた。


Photo & Text : 赤ぞう
1968年神奈川県生まれ。成城大学卒。日本ジムニークラブ神奈川支部所属。ブログがきっかけとなり2011年からジムニー・スーパースージーに林道ツーリング記の掲載が始まる。著書は「ジムニー林道アドベンチャー」(SSC出版)。千葉県房総半島の林道沿いの家に暮らしながら、日本中の林道を旅することを楽しみとしている。愛車はナローシエラ。
<YouTube赤ぞうチャンネル>

大柏木林道エリア

大柏木林道の緩やかな坂道を登って行くナローシエラとジムニー。

仲間との待合せは上信越自動車道の横川SA。金曜日ということもあって行楽地に向かう渋滞に巻き込まれることなく待合せの7時30分に余裕をもって到着できた。東部湯の丸ICで高速道路をおりて燃料を満タン給油。最初に向かったのは上田市の大柏木林道だ。林道の少し手前で立派な楼門が目に留まったので立ち寄ってみる。静かで美しい境内を散策すると戦国時代の真田家にゆかりのある大柏山信綱寺と分かり参拝させてもらった。目指していた大柏木林道は入口から砂利道。途中で茂ったススキを掻き分けて進む区間もあったが、その後は草木の繁茂も少なくなり緩やかな坂を登って行く。ところが唐突に関係者以外立入禁止の看板が立っていた。地形図には標高1200m付近まで続く道筋が描かれているのだが、標高はまだ850mにも達していない。残念だが引き返そう。

林道入山線エリア

洗馬林道の行く手を阻む倒木。車載しているノコギリでは太刀打ちできずに引き返すことにした。

気を取り直して向かうは洗馬林道。県道158号線を洗馬川に沿って北上していると、前方から丸太を満載したトラックが走ってくるのが見えた。少し広いところで待ってすれ違う。地形図によれば保基谷岳の東側の尾根を越えて菅平へ通じているはずだが抜けられるだろうか?伐採作業の真っ最中だと通らせてもらえないかもしれないと不安がよぎる。分岐点まで来ると、トラックのタイヤ痕は北東方向に続く脇道にあるだけで、進みたかった洗馬林道の方には何の規制もなく一安心。洗馬川の谷筋を離れクネクネと登って高度を稼いでいく。標高1460mほどの尾根を越えて、菅平まであと少しのところまで下って来たところに行く手を阻む倒木が横たわっていた。二輪車なら倒木の下をくぐることもできるだろうがジムニーの車高では無理だ。除去しようにも幹が太くて車載しているノコギリでは太刀打ちできそうもない。まあ林道ではよくあること。引き返そう。走る方向が変われば見える景色も違うので林道を2倍楽しめると思えば、来た道を戻ることになっても苦ではない。

菅の沢林道エリア

西方向へ分岐する脇道。微速前進で行き着いた先には静かで美しい森が広がっていた。

続いて菅平へ抜けるもう1本の林道へ向かった。半田入谷川に沿って大松山の懐へ入り込み、尾根を越えて菅平へアプローチする菅の沢林道である。舗装が途切れ砂利道に変わってしばらく進むと左斜面を駆け登る動物が視界に入った。カモシカだ。この山塊は天然記念物のカモシカも生息するすばらしい環境という証拠。林道脇に山積みされた丸太の横を通って谷の奥まで進み、折り返すように登り始めると西方向へ分岐する脇道を見つけた。草木を掻き分けスイッチバックのように折り返しながら登り続ける。路面は草で埋もれて足元は見えない。何かあっても対処できるように微速前進。こういう状況では同行するジムニーの存在が心強い。もしも障害物に乗り上げてスタックしても後方からレスキューしてもらえる安心感がある。2台でゆっくりと行き着いた先には静かで美しい森が広がっていた。本線に戻って1480mの尾根を越えたところで東方向への脇道に入る。排水用に掘られたであろう深い溝を幾つも踏み越えて進むと広大な伐採跡地に出たが、菅平へ抜け出られそうな雰囲気はなくUターン。引き返して本線を下って行くとゲートが閉まっていて愕然としたが、鍵のない鹿除けゲートと分かって安堵する。ゲートを開け閉めして菅平スキー場パインビークエリアに出て国道406号へ通り抜けることができた。

菅平エリア

菅平の林道は蕎麦畑の先から砂利道。地形図には国道406号まで実線で描かれている道だ。

高原リゾート地でもある菅平なら飲食店があるだろうと昼飯を食べるつもりでいたが金曜日のせいか休業中ばかり。数少ない営業中の店には何人もの人が並んでいた。のんびり待っていたら時間がもったいないので、コンビニで調達して林道で食べることに方針転換。目指す林道は菅平スキー場太郎エリアの東側だ。地形図には県道34号から国道406号まで通じる道が実線で描かれている。蕎麦畑を過ぎると砂利道になり緩やかな坂を登って行く。分かれ道を道なりに進むと倒木。それをどかして森の奥へと進んで行ったが道は終わっていた。GPSで位置を確認すると行くべき道筋からは少し逸脱。分かれ道から違う方向へ入り込んでしまったようだ。せっかく来たのでここで食べようと遅い昼飯。フォールディングチェアに座って湯を沸かし木々を眺めて語らえば旨さは倍増だ。食後に少し引き返すと本来の道を探し当てることはできたが、進んだ先には許可なく進入することを禁ずる旨の看板が立っていた。残念だが仕方がない。狭いところでUターンをしていると仲間のジムニーの前輪辺りから異音が出ていることに気づいた。少し動かすだけでガコッと音がする。前輪を抱えて揺すってみるとホイールナットが緩んでいるかのようにガコガコと動く。どこかが壊れてしまったようだ。山中で走行不能に陥ると困ったことになるので、まだ15時半と少し早いが長野市街に予約しておいた宿へと下山することにした。

須坂市高山村エリア

標高1823mの毛無峠から先は通行止。閉山となった小串鉱山は下って行った場所にあるのだ。

不具合が出たジムニーは一足先に帰ることになったので、翌日はナローシエラだけのソロツーリングとなる。最初に目指したのは須坂市の五味池破風高原。豊丘ダムから米子山の北側を通って登るルートを狙ってみたがゲートは閉じられていた。林道では行けないことが分かり断念。せっかく来たので昇竜湖を一周していたら目の前をリスが横切って木に登った。可愛いものである。続いては明覚山の東の尾根を越えて高山村に入った。ここでは手当たり次第に林道を探索。林道赤和線、林道紫子萩線、林道鞠子線など名称不明の林道を含めて、どれも行き止まりばかりだったが知らない道を走るのは楽しいものだ。印象に残ったのは鹿除けのゲートが多かったこと。このエリアでは10箇所ぐらいのゲートを開け閉めすることになり少々面倒だったが、鹿や猪などが畑を荒らす被害が多いのだろう。 旅の締めくくりは群馬県との県境にある毛無峠だ。標高差900mを駆け登る林道湯沢線に行ってみると入口のゲートは閉鎖。災害で通行止だそうだ。がっかりだが仕方がない。林道とはそういうものと諦めよう。でも荒涼とした風景が広がる毛無峠は諦めたくない。林道経由ではなく不本意だが県道112号で向かうことにした。急勾配のワインディング路が続いてエンジンは高回転を強いられる。途中にあった湯峰公園展望台に立ち寄って標高1300mからのパノラマ風景を眺めながら休憩。エンジンにもクールダウンしてもらう。更に登って標高1919mの県道466号との分岐を過ぎると下り坂に転じた。途中、林道湯沢線の上部のゲートを確認したが当然ながらこちらも通行止。毛無峠が近づいてくるとアスファルト舗装に白い砂が堆積し始める。そして荒涼とした毛無峠に到着。峠を下った先にある小串(おぐし)鉱山まで道は続いているが通行が禁止されていて行くことはできない。この鉱山は1971年の閉山まで採掘が行われていたそうで国内第2位の規模を誇る硫黄鉱山だったらしい。峠には硫黄や物資を運んでいた空中索道の鉄塔が残されている。風雨にさらされて錆だらけだが今なお力強く立っているのだ。実は毛無峠を訪ねるのは3回目なのだが、何度来ても感動を覚える素晴らしい眺めだと思う。 最後に不具合で先に帰ったジムニーは彼の自宅のある千葉県まで何事もなく帰宅。後日、整備工場に持ち込んだところ、リーディングアーム前端の偏心ブッシュが左右ともに砕け散っていたそうで、これを機に2インチアップに補正されたリーディングアームに交換したとのことである。すぐにナローシエラのブッシュを点検したことは言うまでもない。

大柏木林道へ向かう途中にあった大柏山信綱寺の楼門。せっかくなので立ち寄って参拝させてもらった。
洗馬林道を登って行くナローシエラとジムニー。標高が上がるにつれて涼しくなっていった。
菅平スキー場パインビークエリアのゲレンデの中を通る林道。爽やかな風が吹き抜けていた。
高山村の林道には倒木が多かった。こちらは名称不明の行き止まり林道。これは踏み越えて行く。
林道鞠子線で引き返した場所。熊笹が茂っていたのでこれ以上の前進は無理と判断。
毛無峠には硫黄や物資の運搬に使われていたであろう空中索道の鉄塔が今なお残っている。