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ジムニー車中泊・ひとり旅
VOL.8655
ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.42

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ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.42

ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.42「福島県・いわき
Traveling alone with jimny.


冷たい露岩と砂礫を越えて行く
暖かな春とは無関係のロックな旅


Photo & Text / 山岡和正

雑誌、WEB、カタログなど中心に、対象物を選ばず多方面で活躍するフォトグラファー。
特に車やアウトドア、旅などには定評がある。
日本の林道の有識者とも言われ、四駆でのオフロード経験値も高い。
ウェブサイト:http://kaz-yamaoka.com/
SNS:Facebook

良く整備されていた林道には 災害が残した爪痕があった

気温も緩んできた3月、木々の芽もほころび、春本番といったところだ。目に飛び込んでくる芽吹いた梅や桜、菜の花といった明るい春の色は美しく、これから何かが始まりそうな予感がしてワクワクさせる。
とはいえ、この季節にありきたりで誰もが容易に想像できる春の風景は面白くないのではと思い始め、
春とはまったく関係のない、冷たい岩と土壌のルートを行く旅に出ることにした。
福島県のいわき市にある「十文字の切り通し」から、内陸方面に向かい、林道を抜けて郡山まで行く行程である。

常磐自動車道を下り海方面へと向かう。住宅街を抜けて田んぼのあぜ道を少し行くと、それは急に現れた。それまでののどかな風景とは一線を画す異空間である。
房総半島に点在する素掘りトンネルも異次元で不思議な世界が展開していたが、こちらも素晴らしい。
露出した岩盤と地層は見ごたえがあり、神秘的で太古のパワーを吸収できる気がした。

市内に戻ってガソリンを満タンにし、食材を仕入れてから山に入った。内陸にある林道に向かうわけだが、
このあたりの林道群は迷路のように広がっていてとにかく長い。
ピストンも多く、全部走破しようとすれば数日はかかるだろう。時間の制約もあるので、今回はメジャーなメインルートを数本走ることにしていた。
初日の林道走行は3時間もあればば十分だと思っていたのだが、次々と出現する障害物に行く手を阻まれ、1本目を抜けるまでに想定外の時間を要することになるとは思いもしなかった。
国道から脇道に入り、ダートに変わったところで四駆に入れる。始めのうちは砂利が敷かれて整備された走りやすい林道だった。しばらく行くと左右から枯れた枝が張り出してきた。ボディーへのスクラッチダメージを回避しようと慎重に進んでそのエリアをやり過ごすと、今度は山側から大きな倒木が横たわっている。
谷に落ちないよう気を付けながら倒木をくぐり先へ進むと、今度は生育中の生木の杉が幾重にも倒れて道を塞いでいた。
不測の事態やキャンプ時に使用するためにノコギリや鉈を装備しているが、この倒木は人力で移動させられそうだったので革グローブを嵌めて山側に引っ張った。根元が半分土に埋まっているせいでとにかく重い。それでも時間をかけて何とか取り除いた。

ジムニーに戻り安堵して先に進む。
その先には水害で土が流されたと思われる、酷い凸凹道が続いていた。タイヤを穴に落として進むと、車体がかなり傾きそうだ。掘れた溝をまたいで慎重に進み、更に抉れた場所では走行ラインを読みながらクリアした。
最後に現れたのは崖崩れである。道幅の半分以上が崩落して無くなっている。引き返したほうが懸命かと一瞬脳裏をかすめたが、山側は笹が茂っているだけで少しは乗り上げても大丈夫そうだ。ウインドウを下げて、崩落した崖の様子を確認しながら慎重に進む。幸いなことに土台になっている岩盤は固く、
ギリギリのラインを通らなければ問題なさそうだった。

明るく色づいていく山肌 春は着実に近づいている

何とか林道を抜けて、もう夕刻だが休憩予定地の展望台へと急いだ。 コーヒーを入れていると、遠くに天使の梯子が下り始めた。そして晴れてはいるるもの、頭上の小さな雨雲から春雨が少しだけ静かに舞い降りて来た。

道の先には何本もの若木が根元から倒れていた。他の林道でもたまに遭遇するが、おそらく豪雨や強風の仕業なのだろう。修復には多くの時間と予算が必要だが、自然を体感できる道、林道を出来るだけ残してほしいと切に願う。

遥かな時をかけ形成された造形美 「あぶくま洞」

石灰石の採石中に発見された全長4.2km以上ある巨大な鍾乳洞で、そのうちの600mが公開されている。石灰岩と水が織りなすオブジェの世界は神秘的で、見ごたえがある。

寝袋も衣替え、暖かなシーズン到来

3月末ともなると寒さも緩んでくる。車中泊なら冬用ではなく、3シーズンの寝袋でもなんとかなりそうだ。とはいえ、吹きさらしの山頂付近で車外に出ると凍えるので、まだダウンジャケットは必要だった。

根本付近から折れ、林道に倒れかかっていたネコヤナギ。根は生きているらしく、辛うじてつながっている幹を通り供給された水分で樹冠はたくさんの蕾を付けていた。逆光に光る蕾たちから、生命力の強さと春の気配を感じた。