この10月で満14歳を迎えたジムニーJB23。正直言ってここまで “変わらない” クルマも珍しい。現行車では15歳のトヨタ・センチュリーに次ぐ長寿命のモデルだが、片や日本を代表するショーファードリブンカー、片や本格四駆の軽自動車と、似ても似つかない位置づけだ。サイズも価格も天と地ほど違う両車だが、他に選択の余地がない「唯一無二のクルマ」という面では一致している。
ではジムニーの何が唯一無二なのか? なぜ14年も経たクルマが月々1000台ペースで売れ続けているのか? 日常の使い勝手はお世辞にも褒められたモンじゃない。今どき、これほど後席の使いづらい軽乗用車はないし、燃費だってアルト・エコやミラ・イースがリッター30kmを主張する時代にその半分もない。グリーン税制なんて恩恵は逆立ちしたって利用できないのだ。
じゃあ、四駆システムで売れているのか? 雪道に強いからか? いやいや。今や軽でもほとんどの車種に四駆が設定されている。本格的な四駆でなくても除雪された道なら問題なく走れてしまう。アスファルトだらけになったこのニッポンで、パートタイムの直結四駆だけが活躍できる場面なんて、本当に限らていれるのだ。