半月前、僕らはスカイプ会議を行った。ルートと宿を決めるためだ。皆が自宅に居ながら参加できるからだが、電話やメールの伝言ゲームよりずっと楽。気になるホームページも共有できる。「この温泉どう?」「料理はこっちでしょ」。いい大人が、まるで修学旅行前夜のようだ。
僕は林道を担当。資料は昭文社のバイク用「ツーリングマップル」を使う。林道の広さや荒れ具合、ワインディングの気持ちよさ、眺望、桜や紅葉のポイントから温泉、グルメ情報まで載っている。これにウェブの林道情報を併用して目星をつけるのだ。最後は地元の役場に確認の電話。「林道情報を聞きたいので観光課をお願いします」と伝えれば何らかの部署が対応してくれる。マップルの巻末に連絡先の一覧がある。
僕らが目指すのはオンよりオフ。ジムニーが活きるプリミティブなダート道だ。それだけに大雨や台風による壁面などの崩落後、復旧が遅れることも多い。季節により入れない道もある。だから事前に確認するのだ。それでもハズレた時のために別ルートも用意したい。ちなみに当初は全長87㎞の剣山林道への再訪も考えたがこの時は'11年秋の崩落で半分も走れない。そんなこともあって僕らは高知の大森川渓谷に白羽の矢を立てた。ここらは林道の宝庫なのだ。