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12.07.10

【Vol.2-2】ジムニーで行く林道旅〜福島県・四時川林道他〜

1日目はなんだかんだで20kmものダートを走破。
かなり疲れたが、景色の良い温泉と美味しい料理で俄然やる気が出てきたふたり。
二日目は直帰予定だったが、もう1本走ることに決定! この前向きな姿勢(?)が旅の思い出をさらに深くしたのであった。

直帰の予定が内容の濃い二日目に!

思い出浪漫館の露天風呂。滝川沿いに設けられた庭園風の造りで、心身を癒やしてくれる。

今回の宿泊先は袋田温泉にある「思い出浪漫館」。宿は旅の思い出を大きく左右する存在なので、私は(みんなそうだと思うけど)心温まるサービスに美味しい料理、快適な温泉の3つを重視している。そこで選んだのが「思い出浪漫館」というワケ。

ちなみに袋田温泉は、平安時代に開湯はされたと云われる歴史ある温泉。泉質はアルカリ性単純温泉で、太平洋戦争の頃は胃腸病に特効があると認められ、海軍の指定旅館となっていた。周辺には大子温泉、月居温泉、淺川温泉、森林の温泉などがあり、総じて奥久慈温泉郷と呼ばれている。

袋田温泉で最も人気の高い宿が「思い出浪漫館」だ。訪れるまでは、大きな宿泊施設のため、ホテルのような「いかにもマニュアル通り」な接客を想像していたところ、いい意味で裏切られた。とてもアットホームな雰囲気&サービスなのだ。

温泉は渓流沿いに設けられた露天風呂、それも源泉かけ流しだ! 情緒豊かで心底くつろげる温泉である。内風呂も半露天かつ豪華な造り。滞在中に3回も浸かるほど気持ちが良かった〜。

さらに夕食は、四季折々の厳選した海の幸と山の幸を使用した創作料理でお持てなし。「常陸牛」と「奥久慈しゃも」、「大子湯葉」という奥久慈三大味覚を味わわせてくれるんど、見た目にも美しい美味しい豪華料理で満足度は100%オーバー。部屋は心落ち着く純和室で、日頃の疲れは全て吹き飛んだ。

夕食後、部屋で寛ぎながら二日目のスケジュールを相談。すると当初は直帰予定だったけど「元気になったから、もう1本走りに行くか! 」と意見が一致。なんとも単純な2人である。

日本三名瀑のひとつ「袋田の滝」。写真は冬期なので水量が少ない。圧倒的なスケールだ。

翌朝はこの上ないほど気持ちよく目覚めた。急遽行くことにした林道は「八溝山林道」。宿から30分ほどで行ける距離にある。ほんと、ここは林道パラダイスだと改めて実感した。

八溝山林道の前に立ち寄ったのが、宿からクルマで数分の所にある「袋田の滝」。華厳滝(栃木県日光市)、那智の滝(和歌山県那智勝浦町)と並んで「日本三名瀑のひとつに数えられる、有名な観光スポットだ。

観瀑台や橋から高さ129m・幅73mという圧倒的なスケールを間近で見ることができる。さらに2008年9月に新観瀑台が設立され、51メートルの高さから滝の全景を鑑賞することが可能となった。大岩壁を四段に流れること、そしてその昔、西行法師が訪れた際、「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したと云われることから別名「四度の滝」とも呼ばれている。想像以上のスケールに感動し、八溝山林道へ向かうことに。

人気の常陸大黒豆ロールケーキ/320円とベークドチーズケーキ/140円。とてもしっかりとした味だ。

国道118号線を走っていると、甘い物大好きのYカメが「ちょっと待ったコール」。「あれ!」と指さした方をみると「工場見学可能・お菓子の麻呂宇土」の看板が立っていた。

私も甘い物は嫌いではない。袋田の滝でかなり歩いたから甘い物が食べたいしで、迷わずに訪れてみた。これが大正解! 「地域と共に歩む」をモットーとし、様々な奥久慈の特産品を使ったお菓子を自社製造していて、遠方からも絶えずお客が訪れる人気店。店内には喫茶スペースがあり、その場で食すことも可能(コーヒーやお茶が無料サービス!)なのだ。

一番人気のもりそば。見た目、歯ごたえ、のどごし、は[翁を彷彿とさせる。800円。とっても美味!

そこで人気のロールケーキとチーズケーキを注文。気になる味は…甘い物には、とにかくうるさいYカメが絶賛するほどの美味であった。予定外の幸せに包まれた2人だが、その先にはさらなる嬉しい事が待っていた。

何気に地図を見ると、麻呂宇土から八溝山林道へ向かう途中に「月待の滝・もみじ苑」という文字を発見。スマートフォンで調べると(便利な時代になったもんだ)、絶品の蕎麦が味わえ、滝の裏側が覗けるという。

「行くしかないだろ!」と意見が一致。

これまたGood! オーナーは日本全国の有名蕎麦店を食べ歩いて勉強し、かの名店「翁」で修行したという。月待の滝を眺めながら、というロケーションも合わさり、非常に美味しい蕎麦を味わえたのだ。ここもオススメのスポットである。予定外の良いこと続きで、八溝山林道への期待が高まる。

八溝山林道は入り口からわずか数kmで通行止め…。残念だけど、まぁ当初は予定になかったから素直に諦める。

八溝山林道は約14kmのダートで、約6.5kmの茗荷林道が平行して走っている。時間に余裕があれば、そっちも走っちゃうよ〜。と意気込みは十二分だ!

メジャーな林道なので、八溝山林道の入り口はすぐに分かった。昨日走った林道と同じように、この付近は林業が盛んななのか、整備が行き届いている。フラットダートで走りやすく、「14kmもの距離を走れるのは嬉しいね〜」と自然ににやけてくる。

しかし「まさにこれから!」というところで崖崩れのために通行止め。それならと茗荷林道に行ったら、同じく通行止め…。やっぱり下調べしなきゃダメだな。

漫才ばりのオチが最後に待っていたが、非常に内容の濃い二日間を過ごせた。点数をつけるなら100点満点! 皆さんにオススメしたいメニューである。

<文:内田 靖 写真:山岡和正>

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