昨今、工場に萌えるマニアが結構いて、はとバスなんて工場の夜景ツアーなんていうのを作っている。それにしても工場というのは不思議な魅力がある。工業製品を造るための施設にすぎないのだが、配管などの構造物がまるで有機物のように取り回されていて、工場自体が巨大な生物のように思えてくる。そしてひとつひとつに個性があって、それがまた人を惹きつけるのかもしれない。
工場と言えば、やはり川崎の湾岸地帯が有名だ。浮島、千鳥町、浜川崎あたりにはたくさんの工場が集まっており、昼夜を問わず稼動し続けている。当然ながら工場の敷地内は立ち入り禁止のため、夜景観賞は道ばたから行うしかないが、それでも工場が間近に観られるスポットが結構存在するのだ。
まず浮島だが、浮島には東西に向かって走る道路は2本しかない。その北側の道が、工場ファンには有名なスポットになっている。この辺は東燃ゼネラル石油や日本合成アルコールの工場があり、夜の照明が妖しく工場を照らし出している。夜間はほとんどクルマが通らないので、ちょっとジムニーを駐めて見学するのには絶好のポイントだ。