JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン

CATEGORY MENU

ジムニーで行く林道旅
VOL.022
~静岡県・大鍋林道他~ 後編
~静岡県・大鍋林道他~ 後編

いきなり予定外の林道を走って、思わぬ収穫を得た筆者とYカメ。
林道に続いて、露天風呂に浸かるなど、とにかく自由気ままな旅を楽しむ。
2日目こそ予定通りに...なんてするはずもなく、まさかの林道走行を持ち越すことに...。
このハチャメチャな行動が我々の旅のスタンスに合っているのだ!

無計画だからこそ楽しい!

七滝茶屋の名物、ワサビを入れて練った『ワサビ蕎麦』。辛みはなく、風味が効いている。生ワサビ付きが嬉しい。

筆者:「このまま大鍋林道を走ると、昼食時間が半端になるな〜」
Yカメ:「林道前に何か軽く食べて行くか!」
筆者:「それがいいかもな。川津七滝に行けば何かあるだろうし」
Yカメ:「そうだな。コンビニ弁当よりもソレがいいな」

ということで、川津七滝近辺で食事処を探すことに。国道414号線を走っていて目に付いたのが『七滝茶屋』の看板。『蕎麦』と『猪鍋』の他に『イチゴ』と書かれていたので、「食事ついでにデザートもいけるかも!」と迷うことなくそこに決めたところ、これが大正解。

猪鍋に惹かれたが、あまり食べ過ぎると夕食(超豪華な海鮮料理!)に支障を来すので蕎麦を選択し、デザートに『いちご三昧』を1人分だけ注文。蕎麦は生ワサビ付きで、自分で摺り下ろして食べるため、その風味が美味さを引き立てる。蕎麦は普通だが、小意気な演出が加わって『結構美味い!』。さらに『いちご三昧』はフレッシュジュースとクラッシュドストロベリー、イチゴミルクと見事なまでのイチゴ尽くしで、これまた美味! いずれも期待以上だったので大満足であった。

これまた七滝茶屋で人気の『いちご三昧』。これを目当てに訪れる人が多いという。

お腹が満たされ「さぁ、林道だ!」と気合いを入れたが、Yカメが「清流沿いの露天風呂があるぞ!」と地図を見ながら悪魔の囁き。『国民宿舎かわづ』では日帰り入浴が可能で、そこに露天風呂があるらしい。それをやり過ごす理由など、どこにもない。すでに林道を1本走っていることだし、露天風呂へ! 湯船は小さめだったが、とっても気持ちの良い温泉だった。

林道も食事も温泉も全て予定外のため、大鍋林道の入り口に着いたのは陽が陰り始める頃だった(汗…)。少し慌てたが、無計画故に予定外の楽しみを味わえたので気にしない! これはO型ならではのポジティブさなのかはさておき、やはり行き当たりばったりは楽しいな〜と再認識。人生も旅も、先が読めすぎるのは詰まらないってもんだ!

さて『大鍋林道』だが、滑沢林道と同じく、とにかく自然が豊か。さらに『伊豆ならではの林道』を強く感じたのが『ワサビ畑』だ。陽が落ちかけて暗く、さらに良いアングルがなかったので撮影はしなかったのは、まぁご愛敬ということで…。

ちなみにこの『大鍋林道』は『カンス林道』と結ばれており、さらにその先で『長九郎林道』、『萩ノ入林道』、『白川林道』へと繋がる。いずれも伊豆を代表する林道だったが、現在はその全てが閉鎖されている。愛車パジェロで走り回っていた当時を偲びながら、宿へ向かうことに。

久しぶりのギブアップ…

ふたりの笑顔を見れば、いかにアットホームか理解できよう。『彩雲 俺の家』http://www.orenoie.com/

東伊豆は、熱海、伊東、稲取、河津などメジャーな温泉地が並び、立派なリゾートホテルや観光ホテルが多く建っている。これに対して西伊豆は、西伊豆は小さな漁港が多く、そこで漁師が民宿を営んでいるケースが多い。

そしてウリは、新鮮な魚介類をお腹イッパイ食べられること。さらに各民宿が切磋琢磨しているからサービスの質が非常に高く、『西伊豆の民宿にハズレなし!』と言われているのだ。

さて、そんな中から選んだ『彩雲 俺の家』だが、『ご主人と奥さんの人柄が最高!』の評判通り、とにかく居心地が良い。『俺の家』という屋号には「自分の家のように休んでいただけるように」の意味が込められているとのことだが、まさにその通り! 宿の中全体がアットホームな雰囲気に包まれているのだ。ご主人や奥さんを、つい(同世代なのだが)『おやじ』、『おふくろ』と呼びそうになってしまうほど(笑)、ほんわかとした空間が心を安らげる。

これがふたり分のメニュー。ネタは新鮮でとにかく美味い! アルコールを控えめにしても残してしまうほどボリューム満点!

気になる夕食だが、もう豪華としか言いようがない。通常メニューでも豪華のひと言なのだが、どうせなら! と特別メニューの伊勢エビを追加。それがなくても多種多様な舟盛り刺身にカニ、焼き魚、エビクリームコロッケ、煮物、海鮮鍋、ご飯、味噌汁とボリューム満点。もちろん新鮮度も満点だ。

サカナ料理が大好物な筆者とYカメは会話を楽しみながら、時間を掛けてとにかく食べ続けた。筆者とYカメは歳の割に(?)大食いである。しかも大好物の生ものだから限界まで食べた。

しかし、申し訳ないことに、完食できず。お米だけでなく、なんと刺身も残してしまったのだ…。出された料理を残したのはいつ以来だろ? とにかくお腹イッパイで、その後2時間は動けなくなった…。でも、すっごく幸せだ!

また来たいから林道はパス!

断崖絶壁に設置された、野趣溢れる沢田公園露天風呂。通年営業で火曜日と強風時が定休となっている。

お腹がこなれてから温泉にのんびりと浸かり、部屋に戻り布団の上で寝そべっていたらいつの間にか記憶をなくしていた。爆睡したので、目覚めはサッパリ! そして朝食に前日の伊勢エビをダシにした味噌汁を飲んだからやる気満々である。2日目は『林道上池線』と『土肥中央林道』を走る予定だ。しかし、やる気に満ちているのだが、なんだか勿体ないという気持ちが襲ってきた。

筆者:「なぁ、林道はパスしないか?」
Yカメ:「なんだ? やる気ね〜のか? な〜んて、オレも同じ気分」
筆者:「やっぱり? 今日走っちゃうの勿体ないよね。観光して帰ろうぜ〜」
Yカメ:「そうだな、また来たいしな」
筆者:「西伊豆に再び来るためにも、敢えて残しておこう!」

とふたりの意見が一致したので、『林道上池線』と『土肥中央林道』はまたの機会に持ち越すことに。

松崎町といえば『なまこ壁』。記念撮影するなら欠かせないポイントだ。

予定変更で最初に目指したのは雲見の無料露天風呂。しかし、あいにくと冬期は閉鎖されていた…。『以前は入れたはずなのに』残念だがしかたない。そこで北上したところにある、これまた無料の『平六地蔵露天風呂』に行ったが、ここも入浴は3〜11月の期間限定となっており、浴槽は空…。冬期は利用者が少なく、手入れが大変だからなのだろうか? 『仕方ない。有料ならやっているだろう!』と『沢田公演露天風呂』に向かった。

さすがにこちらは営業中。平日の午前中のためか、他に入浴者はいなくてふたりで湯船を独占した。この温泉は、断崖絶壁に造られた、海を見下ろせる露天風呂。その景色の良さは西伊豆で一番とも言われている。Yカメ、筆者ともに大のお気に入り。とにかく景色が素晴らしいので、是非とも入って頂きたい露天風呂である。

温泉の後は、西伊豆がB級グルメとして売り出している『しおかつお料理』に舌鼓。その名の通り、かつおを塩漬けにした保存食で、主にうどんやお茶漬けと食べるという。なかなかイケるので、興味のある人はお試し下され!

松崎町ではお決まりの『なまこ壁』で記念撮影。そして西伊豆スカイラインで富士山の雄大な姿を眺めて帰路についた。やっぱり伊豆は何時行っても良いな〜。さて、今度はいつ来ようかな!

西伊豆スカイラインで、富士山をバックにパシャリ! ワイドトレッドのシエラだからワインディングも楽しかった〜。

浄蓮の滝のドライブインでひと休み。名物のソフトクリームはバニラかワサビがオススメ。
大鍋林道の入り口近くにある『国民宿舎かわづ』の露天風呂。こぢんまりとしているが、清流沿いで開放感がある。
滑沢林道の路面は走りやすいフラットダートだ。ただし、ガードレールがないので運転は慎重に!
滑沢林道の途中にある小さな滝。遊歩道が設けられていて、近くまで立ち入ることができる。
山肌が剥き出し&岩山なので、小さな落石が多い。注意して走るべし!
俺の家の風呂は温泉で24時間入浴可能。大人4人が浸かれる広さだ。貸切可能だからゆったり入れる。
以前よく訪れた『平六地蔵露天風呂』。当時は年中入れたが、現在は3〜11月の限定となっていた…。
『しおかつお』を入れたうどん。塩味だからさっぱりとしており、なかなかの美味であった。