JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン

CATEGORY MENU

  • すべて(506)
  • ジムニー車中泊・ひとり旅(41)
  • ジムニー探検隊NEXT -聖地探訪-(2)
  • ジムニー探検隊NEXT -祭り、その街-(10)
  • ナローシエラで林道探訪(28)
  • ジム知る(13)
  • ユイカメjimny(24)
  • ジムニーを話そう(13)
  • 湯 あみ旅 / 木村亜美(6)
  • 森の光と黒蔵の旅 / 写真家・瀬尾拓慶(19)
  • TSジムニーのトリセツ(8)
  • ビヨンド・ザ・フィールダー(15)
  • ジムニーで行く林道旅(92)
  • 山下晃和のアピオジムニー旅暮らし(37)
  • ON THE STREET BURGER(47)
  • 日本再発見ジムニー探検隊(82)
  • ジムニーライフ トップへ戻る
ジムニーで行く林道旅
VOL.025
~山梨県南部~ 前編

CATEGORY MENU

  • すべて(506)
  • ジムニー車中泊・ひとり旅(41)
  • ジムニー探検隊NEXT -聖地探訪-(2)
  • ジムニー探検隊NEXT -祭り、その街-(10)
  • ナローシエラで林道探訪(28)
  • ジム知る(13)
  • ユイカメjimny(24)
  • ジムニーを話そう(13)
  • 湯 あみ旅 / 木村亜美(6)
  • 森の光と黒蔵の旅 / 写真家・瀬尾拓慶(19)
  • TSジムニーのトリセツ(8)
  • ビヨンド・ザ・フィールダー(15)
  • ジムニーで行く林道旅(92)
  • 山下晃和のアピオジムニー旅暮らし(37)
  • ON THE STREET BURGER(47)
  • 日本再発見ジムニー探検隊(82)
  • ジムニーライフ トップへ戻る
~山梨県南部~ 前編

お陰様で3年目に突入した当コーナー。
リニューアルを匂わせたが、『特に変更すべき点は無し!』との意見が大半のため(?)これまでの路線を踏襲することに。
ただし、隔月の掲載となります。
今後も楽しさと欲望(?)を追求した旅をお届けするので、お付き合いくだされ!

Yカメに全てを委ねる

船山温泉の露天風呂『静山の湯』。春から夏の間はご覧のように鮮やかな緑に囲まれる。聞こえてくるのは木々のざわめきと船山川のせせらぎのみ。

Yカメ:「河野さんと別件で合ったから林道ツーリングの話をしたんだ。そしたら○○日から○○日の間なら同行できるって。予定はどう?」
筆者:「そのスケジュールなら大丈夫! だけどそれまではバタバタしてるから、計画を立てる余裕があまりないな…」
Yカメ:「なら今回はオレが計画するよ。ちょっと気になる温泉宿を見つけたんだよね」
筆者:「どこ? ゴールデンウィークも過ぎたから東北地方も大丈夫そうだしね」
Yカメ:「山梨の南部方面。短いけど数本の林道があるし、下部温泉や見延温泉、そして船山温泉と温泉には困らない」
筆者:「りょうか〜い。まぁ任せるよ!」

ということで、計画はYカメに委ねた。長い付き合いだし、旅慣れているから彼が立てるプランは間違いが無いと信じている。そして翌日、早くもYカメが計画を練り電話をかけてきた。

Yカメ:「温泉は船山温泉に決めた。まだ行ったことないけど、温泉がいくつかあり、料理も美味そう。なにより電話でのスタッフの対応が良かった。評判も高いから間違いはないハズ」
筆者:「旅の善し悪しは宿で決まるからね〜。風呂はもちろん露天だろ?」
Yカメ:「当然! ホームページで確認したら雰囲気が良かった。河野さんにも伝えたら、すでにノリノリだよ(笑)」
筆者:「そこに泊まるとなると林道は剣抜大洞線か佐野峠だな」
Yカメ:「その通り! 詳しく調べていないけど、もう雪はないだろうし、本数があるからどこかは走れるんじゃないかな?」

佐野峠付近の林道だが、筆者が3月に調べた時はまだ雪で閉鎖されていた。もう溶けてはいるだろうが、その雪の影響で崖崩れが起きていないだろうか? 一抹の不安を感じたが、「まぁ他にもあるし、何とかなるだろう!」といかにもO型気質な楽観さで当日を迎えることに…。

林道前に腹ごしらえ!

栄昇堂の店内で『みのぶ饅頭』を食す。自然の甘さでしつこくないから一度に2、3個は余裕でイケる。
河野さんとは本栖湖近くのドライブインで待ち合わせをした。筆者が4×4マガジン社に勤務していた当時、撮影&取材場所として使っていた本栖ハイランド(閉業となったオフロードコース)へ行くため、毎週のように通った場所だ。「懐かしいな〜。忙しい時は週に2、3回は来てたよな〜」Yカメと感慨にひたりながら当時を思い出す。 河野さんと合流するやYカメはいつものようにAPIO号(JB23コンプリートカー)に乗り換える。助手席にもレカロシートが装着されているからだ。Yカメさんはいつ愛車(JA11)の助手席をレカロシートに替えるんだろ? まぁ交換してもJB23の方が快適だから、JA11がJB23に替わらない限りAPIO号に乗り換えるんだろうな〜(笑)。 佐野峠付近の林道を目指して、国道300号と県道52号線を通り西〜南へと移動する。「さぁ林道アタックだ!」と思ったが、先に林道を走ると昼食時間が半端になりそう…。かといって先に昼食を取るにも、少しばかり早い。さてどうする? 筆者:「あっ! 確か身延駅の近くに有名な饅頭屋がある」 Yカメ:「饅頭! いいね〜」 河野さん:「時間つぶしにイイですね!」 意見が一致したので迷わず身延駅へGO! 身延町には日蓮宗総本山の『久遠寺』があり、その参拝客から大人気なのが栄昇堂の身延饅頭だ。あんこはやや塩味が効いていて、自然の甘さが口の中に広がる。そして出来たてということもあったか、皮はもっちりとしており、その食感が堪らない。甘党はもちろんのこと、甘いモノがあまり得意でない人もイケるのではないだろうか? 店内には無料サービズのお茶&水が用意されていて、そこで食せるのも大きなポイントだ。
山梨のB級ご当地グルメ『鳥もつ煮』。焼き鳥のタレ味を想像すればOK! 思わず酒・ビールが飲みたくなる…。
良い時間つぶしができたところで昼食である。河野さんが同行していることもあり、メニューはもちろん『蕎麦』。下調べで数店舗が候補に挙がった中で、筆者が選んだのは『手打そば処 あずみの』だ。口コミ評価はもちろんのこと、決め手となったのは『鳥もつ煮』がメニューに載っていたこと。 この『鳥もつ煮』は、昭和20年代に甲府市内の蕎麦屋で考案されたもの。砂糖と醤油で煮詰めた簡単な料理だが、町おこしのため『B級ご当地グルメ』として県内全域で提供されている。そして蕎麦屋に加えてほうとう屋でも定番メニューとなっているのだ。味は焼き鳥のタレを想像すればOK。だから酒のつまみとしても最高なのである。 筆者は2年間ほど山梨に住んでいたことがあり、その時に通っていた蕎麦屋で『鳥もつ煮』を知り、以来大好物になった。他の県ではあまり見かけないので、どうしても食べたかったのだ。Yカメにはイマイチのようだったが(酒飲みでないから?)、河野さんはかなり気に入ったみたい。知らない人は是非ともお試しあれ!
佐野峠付近の林道はことごとくゲート閉鎖されていた…。看板には今年の夏には開通予定と記されていた。
お腹を満たしたところで、本題の(?)林道アタックである。饅頭屋、蕎麦屋、林道、そして温泉宿と全てが近くにあるから移動距離が短くていい。それが今回の大きなポイントのひとつ。さすがYカメさん、いい場所をピックアップしたもんだ! Yカメ:「さてと、どこから攻めようか?」 筆者:「今回は君に任せる!」 河野さん:「同じく!」 佐野峠付近の林道は数カ所からアプローチできる。それが魅力であり、頭を悩ます問題でもあるのだ。だから今回の計画を立てたYカメに全てを任せた。 まず1本目。舗装路を走り、いよいよダートだ! と思ったらゲート閉鎖。ルートを変更して2本目。今度こそ! と思ったものの、これまたゲート閉鎖…。もしかして全滅? 不安が大きくなりながら3本目にアタックしたら、これまたゲート閉鎖で完全に撃沈…。 筆者:「全部走れなかったとしても、ネタとしては面白いんじゃない?」 河野さん:「まぁ、それもアリと言えばアリですね(笑)」 Yカメ:「明日、剣抜大洞線に賭けるか?」 取りあえず時間の限り探そうと走っていたら右側に延びているダートを発見した。『地図に載っていないし、支線だから期待はできないだろうな』と思いながらも、迷うことなくステアリングを向けた。
我々がマウンテンヒル林道と名付けた名無し林道。まさか5km以上も続いているとは思ってもいなかった。嬉しい誤算。
すぐに行き止まりになるかと思いきや、道は続いている。針葉樹に囲まれていて眺望は期待できないが、念願のダートを走れるのだから、そんなことはこの際どうでも良い。勾配はキツイもののフラットダートで走りやすい路面を楽しみながら走る。 途中で分岐があったので『こっちが本線だろう』と思われる方を選択。少しすると下りになったので、このまま町に出られるかな? と思ったら倒木が道をふさいでいた。細い樹木なので大人三人なら何とかなるだろう! と思いきや、その先を見ると何本も倒れているではないか…。これは引き返そう。 すでに5kmは走っているし、宿へ向かうにも良い時間。『温泉だ!』とUターンしたら、Yカメが近づいてきた。 Yカメ:「ライター貸して」 タバコを吸わないのになんだろ? と思っていたら Yカメ:「ヒルにやられた」 見ると2cmほどの山ヒルが二の腕に引っ付いていた。撮影のため車外に出た時に襲われたのだろう。火であぶり落とし、念のために全身を払うと数匹がパラパラ落ちてきた。『すぐ宿に行こう。林道はもういい!』。 噛まれたのはYカメだけかと思いきや、宿に到着してブーツを脱いだら、筆者、そして河野さんまで足を噛まれていた。ヒルに噛まれるなんて十数年ぶりのことだ。地図に載っていない名も無き林道、我々は『マウンテンヒル林道』と名付けたのであった。
路面状況は良く、とても走りやすかった。ただし山ヒルが潜んでいるので要注意! 筆者と河野さんも、わずかな時間しか車外に出なかったがやられた。