硯石林道は通行止めで走れなかったが約35kmものダートを走破した。
しかも路面が荒れていたために走り応えは十二分!
あとは温泉に浸かって美味しい料理を食べるだけだ !!
今回泊まる宿は、茨城県にある平潟港温泉の『まるみつ旅館』。
林道から離れているが、『あんこう鍋』に惹かれて決めたのだ!
地図に『よく整備された走りやすいダート』と記されながらも、かなり荒れていた硯石林道だったが、鶴石山を越えるとついにと言うべきか、路面状況が良くなった。そのまま進むと盤木沢林道へと繋がる。この林道のみ『多少ラフ』と書かれているが、『日渡高野林道』と『鶴石山林道』ほど荒れてはいないのでは? それでも「もっと荒れていたら楽しいな〜」と期待した。
路面はフラットダートが続く。そして立派な切り通しを超えて少し走ったら、右手にジムニーの3倍以上はある大岩が落石していた。こんな落石に直撃されたらイチコロだ…。その山肌は整備されておらず、土が剥き出し状態のまま。今でも少しずつ崩れているようなので、そそくさと走り抜ける。
そして緩やかな右カーブを曲がっていると前方で土砂崩れを発見。「あれっ? もしかしたら通れないんじゃね?」。
大きな土砂崩れで、コーナーリングの最中は道を完全に塞いでいるように見えたが、ジムニーなら何とか走れそう。とは言え、右側は崖なので慎重に進む。コレだよ、コレ! この緊張感が溜まらんのだよ !! イイ絵取りも期待できるぞ〜。
Yカメ:「もう少し右に寄って!」
筆者:「おいおい、右は崖だぞ! 下手したら落ちるだろ!」
Yカメ:「ギリギリまで行けない?」
筆者:「路肩が柔そうだからイヤだ!」
Yカメ:「じゃ〜左に寄って」
筆者:「土がフカフカだから寄せても落ちてくる。てかさ、今でもパラパラと崩れてくるから早く撮ってくれ〜」
それにしても、あの状態で通行止めになっていなかったことに感謝! 通行するクルマがほとんどないから、まだ管轄に連絡が入っていなかったのかな? それとも軽自動車なら走れるのでほったらかし? いずれにせよ「ジムニーで良かった〜」と強く実感したのであった。
今回の林道は、距離、そして中身(路面状況)ともに満足度が高く大満足。「是非ともまた走りに来たい!」と強く感じた。さて、あとは温泉と美味しい夕食を楽しむだけ。近くに魅力的な温泉があったが、今回は茨城県の太平洋沿いにある『平潟港温泉』の『まるみつ旅館』を選んだ。理由は…「あんこう鍋」に惹かれたからである!
『あんこう鍋』は冬の料理だから「時期的に早いのでは?」と思っていた。しかし『あんこう』は通年採れると知り、迷うことなく選んだのである。そんな『あんこう』が水揚げされる平潟港で新鮮な『あんこう鍋』と『温泉』を同時に堪能できるのが『まるみつ旅館』なのだ。
風呂は『海藻露天風呂』と『和室風呂温泉』、『御影・十和田石風呂温泉』、3種類を備えている(男女入れ替え制、貸し切り制)。『海藻露天風呂』はその昔、漁師も入ったと言われる郷土風呂で、トロっとした肌触りが特徴。肌がシットリして、温泉ではないモノの体が芯から温まる。
『御影・十和田石風呂温泉』は高級温泉赤御影を使用した浴場で、『和室風呂温泉』はその名の通り浴室が畳敷きとなっている。いずれも落ち着いた造りで、ゆったりと浸かることができる。居心地の良い温泉だ。
温泉に浸かったら、お待ちかねの夕食である。『あんこう鍋』はもちろんのこと、新鮮な刺身も『まるみつ旅館』の大きなセールスポイント。『金目鯛』に『黒サザエ』、『カニ』、『ヒラメ』、『あぶり的鯛』、『牡丹海老』、『真鯛』、『ホウボウ』、『鰈の酢ジメ』、『イナダ』とボリューム満点。さらに『マコガレイ』の煮付けと、海の幸尽くし。
『あんこう鍋』(あんこうのドブ汁)は野菜とあんこうの部位全て、そして味噌を煮込んだもの。野菜とあん肝、味噌の織りなすハーモニーは、非常に濃厚で深みがある。見た目はややグロいが、味は格別。個人的には鍋物の中で一番好きである。冬になったらまた食べに来よう〜っと!
しっかりと下調べしていることもあるが、今回も林道、温泉、そして料理の全てがホームラン! 良い旅をすると人生が豊かになりますな〜。気になる人は是非ともチャレンジを!