初春や晩秋などに走れる林道を探すのは難しい。春に冬季閉鎖が解除されるのは基本的にゴールデンウイーク直前だし、ゲートの無い林道には残雪がたっぷりと横たわっていたりする。そのため関東周辺でこの季節に林道を走るなら必然的に南方のエリアになってしまうのだが、今回は地図やネットと睨めっこしても行ってみたいと思わせてくれる林道がすぐには見つからなかった。
ふと、少し前に行った富士山麓あたりの林道を思い出し、ピンポイントで調べてみると良さそうな林道が溢れてくる。総じて短めの林道だがルートをつなぎ合わせると結構な距離になりそうだ。
そして、山中湖付近の富士山北側から反時計回りに林道を巡ってみる事にした。
先ずは富士浅間神社の裏に広がる林道群に入り針葉樹の森を彷徨う。この辺りは熟知しているつもりだったが、一本の知らない支線に入りこむと次々に新たな林道が現れ景色も良い感じで流れていく。あまりにも気持の良い林道だったので小休止に珈琲を淹れ、幸先の良い滑り出しだと気を良くしながら、次の朝霧高原方面へと向かった。朝霧高原への道すがら数本の林道へ分け入ったが、景観は良いもののやはり距離が短い。直ぐに行き止まるか、元の国道へと出てしまうのだ。予想はしていたが、西のエリアは残念な感じで少し物足りなかった。