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ジムニーで行く林道旅
VOL.001
〜静岡県・舞木林道、オッボーキ林道他〜 後編
〜静岡県・舞木林道、オッボーキ林道他〜 後編

ジムニーで行く林道旅Vol.1、2日目。この日も天候は雨模様。林道トラベラーは白倉山林道を目指す・・・

思い切りの林道三昧

大雨と霧によって昼前でもこの暗さ。それがアドベンチャー気分を盛り上げてくれたのだ。

二日目も朝から大雨…。しかし、楽しい夜を過ごしたのでふたりの気分は晴れ晴れとしている。ご主人からオリジナル林道MAPを頂き、さらに最新情報と撮影ポイントを教えてもらい、林道へ向かった。

宿からすぐに林道となっていて、まずは“白倉山林道”を目指した。頂いたMAPには“風光明媚。自然豊かな極悪路”と記されている。なんともそそられる道ではないか! 無理だったら引き返せばいい。「どんだけ極悪なんだ?」と胸を躍らせていたら…。

「分岐が見えたら左ね」とナビ役のYカメ。OK! と走ること数百メートル。あれ? あれれ? もしかしてここだよね? ゲートで閉鎖されてるじゃん…泣。

まぁ、ここは林道天国。まだまだ道はたくさんあるわい! と気を取り直してUターン。

突如現れたカモシカを激写。他にタヌキやイノシシ、ウサギ、リスなどに出会えることも…。

雨は弱まるどころか、いっそう激しさを増してきた。そして昨日の舞木林道と同じように、小さな崖崩れが多発。いずれも状況から発生したばかりのようだ。

さて、Yカメさんよ、どうしようか?(オレはまだまだ走りたいけどね)。「ん? 行けるところまで行こうよ。楽しいじゃん!」と期待通りの返事で続行することに。

MAPで“カモシカ”と書かれている地域に入って少し走ると「あっ! カモシカだ!」とYカメが叫んだ。目の前に突然現れたカモシカとYカメの大声で思わずブレーキを踏んだら「止まるな! 追え〜」。ゴメンなさい(そんな強く言わんでもイイじゃん…泣)。

この周辺は林業が盛んなためか、MAPに記載されていない支線が何本もあった。「どうせ行き止まりだろうけど、試しに行ってみるか!」と進んだら、長い、長い。

その支線にも支線があり、どっちへ行ったらいいか??? あとは気の向くままの運任せ。

しばらくするとYカメが「オレも運転したいな」。撮影はどうすんの? と言いたいところだったが、雨が強すぎて筆者としてもカメラが心配だ。

まぁ、写真は十分撮ったし、やっぱり四駆乗りだったら運転したいよな〜。まぁ、オレ的にも昨日、今日とかなり走ったから満足なので、運転を代わった。

一番ひどかった崩落箇所。発生したばかりのようで、巻き込まれなくて良かった~。

どこにいるのか分からぬまま、とにかくひたすら走り回った。舗装路が現れたのでそちらに向かったら家が建っていて、何故かそこで行き止まりだったりで、ふたりは完全に迷子状態だ。

それでも焦りなど全くなし。焦るどころかYカメも筆者も楽しくて仕方ない。崖崩れによる倒木を何本もどかしながら、とにかく走り回る。どれくらい走っただろうか? やっと見覚えのある道に戻り、居場所が判明。

そこで腕時計を見たら、お昼をとっくに過ぎていた…。Yカメさんよ〜、腹減ったから、そろそろ下界に下りない? 「そうだね。満足したから帰るか!」。

それにしても何処をどのように走り回っていたんだろうか? 天候には恵まれなかったが(恵まれなかったから?)、とにかく楽しいツーリングであった。

<文:内田 靖 写真:山岡和正>