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ジムニーを話そう
VOL.003
ジムニーノマドはこんなクルマだ!(後編)

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ジムニーノマドはこんなクルマだ!(後編)

ジムニーノマド徹底紹介 後編

ついに日本でデビューした『ジムニーノマド』。ジムニーシエラの5ドアモデルという立ち位置だが、果たしてその性能はどのようなものか? 後編ではいよいよ試乗によるインプレッションをお送りしたい。

文 /山崎友貴
写真/スズキ株式会社WEBページより
   https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_nomade_jimny_sierra/

ロング化による弊害がまったく感じられない完成度

ノマドに乗る際に真っ先に感じられるのは、運転席ドアの軽さだ。ノマドの運転席ドアはシエラのものに比べると、わずかに小さくなっている。後ろのドアをボディ内におさめるためだ。当然開口部もわずかに狭くなっているのだが、身長180cmの筆者でも乗降時にその影響を感じることはなかった。むしろ、ドアが短く軽くなったことで、開閉がしやすくなったと言える。

運転席におさまると、シエラとの違いは特に感じられない。むしろこうした違いなさが、ジムニーやシエラから乗り替えた時の違和感のなさにつながっている気がする。

続いて後席に乗ってみると、シエラとの差は歴然だ。足元が広くなっているため、ドライブ中の姿勢を容易に変えることができる。また2ノッチだけだがシートバックがリクライニングするので、長時間ドライブでも疲労が少ないはずだ。シートの素材が変わっていることは、座ってみればすぐに快適さを実感できるだろう。
ちなみに後席から降りる時、ボディに一部残っているドアシールガードが脚に当たって邪魔になる。また微妙に路面までの距離があるため、高齢者や子どもの場合に、乗降に苦労しそうだ。この点については、アフターパーツへの変更、追加で解決する必要があるかもしれない。
ノマドで気になったのが、“パワー不足になっていないだろうか”ということ。車重が100kg増加しているのにも関わらず、パワースペックはシエラと一緒というのは不安になる。だが、いざ走り出してみると、それは杞憂だった。発進時も加速時も、その重さを感じるものではない。試しに4名乗車で走ってみたが、重量級のパッセンジャーが乗っても、スムーズに走ったのは意外だった。
都市部で多いスタート&ストップというシチュエーションはさることながら、高速での加速もシエラのレベルを維持している。高速道路ではむしろ、ロングホイールベースになっていることで直進安定性が向上した。試乗当日は風速7mだったが、シエラに比べるとフラつきが少なく、運転がしやすい。また投影面積はシエラより広いはずだが、風切り音がほとんどしないのも美点だ。
アピオ製MCB(※2025年2月現在ノマド適合未確認)
レーンチェンジもスムーズで、120km/hでもシャープに斜め横に移動を行い、その後にフラついて怖い思いをすることもない。これにアピオで扱っているアイシン製の「モーションコントロールビーム」を付けたら、さらに気持ちのいいフィーリングになりそうだ。
ワインディングでも、ロングホイールベースとは思えないキビキビとしたハンドリングを見せてくれる。フロントサスのセッティングを強化していることが効いていると思うが、コーナーでスッと頭が入る感覚はシエラよりも勝っていると感じた。
またロングボディとは言っても、所詮は全長3890㎜。リアタイヤがコーナー後半で残るような感覚はまったくなく、実に気持ち良くワインディングロードを走ることができた。ジムニーやシエラと比べると、個人的にはもっともいいバランスに仕上がった足回りだと思う。
アピオ製ステアリングダンパー(※2025年2月現在ノマド適合未確認)
ただし、フロントサスの強化が裏目に出てしまっている点もある。それは凹凸のある路面を走る時。フロントが硬くなった影響で、シエラよりもハーシュネスがステアリングホイールやフロアから強く入ってくる。これにより、ダートなどオフロードを長時間走った場合には、疲労がかなり身体に溜まることが予想される。オフロード派は、ステアリングダンパーの交換を考えた方が良さそうだ。
オフロードでは、やはり重量増を感じる。シエラよりも凹凸に対する脚の動きが、やや鈍い。それがマイルドな乗り心地や安定感に繋がっているのだが、本格的なクロスカントリー走行をするなら、フロントサスの硬さが気になる。
3アングルでシエラと比較した場合、ブランプレークオーバーアングルのみ−3°であり、そこまで悪路走破性が悪くなっているとは言えない。ノマドで激しいオフロード走行をする人はいないかもしれないが、フロントサスの見直し、1インチ程度のリフトアップ、タイヤのインチアップなどがカスタムメニューとして考えられるだろう。