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ナローシエラで林道探訪
VOL.016
ナローシエラで林道探訪 Vol.16
ナローシエラで林道探訪 Vol.16


今回は2023年9月から10月にかけてナローシエラで巡った北海道の最終回。
これまでに紹介しきれなかった林道記などを綴らせていただく。
旅の一部を動画にしたので併せてご覧いただければと思う。

Photo & Text : 赤ぞう
1968年神奈川県生まれ。成城大学卒。日本ジムニークラブ神奈川支部所属。ブログがきっかけとなり2011年からジムニー・スーパースージーに林道ツーリング記の掲載が始まる。著書は「ジムニー林道アドベンチャー」(SSC出版)。千葉県房総半島の林道沿いの家に暮らしながら、日本中の林道を旅することを楽しみとしている。愛車はナローシエラ。
<YouTube赤ぞうチャンネル>


斜里町の砂浜

オホーツク海に面した斜里町の海岸砂丘に広がる以久科(いくしな)原生花園へ立ち寄ったところ、波打ち際までクルマを乗り入れて釣りを楽しんでいる人達を発見。どこかに砂浜へアプローチできる入口があるに違いないと海岸沿いの道を走って進入路を見つけた。けっこうふかふかの砂で四駆に切り替えないとスタックしそうだったがハイエースや軽トラなど多くの車両が砂浜を走っていた。

海別岳(うなべつだけ)エリア

斜里町、羅臼町、標津町にまたがる知床半島の付け根に位置する海別岳の北麓に伸びる林道へ向かっていたら、知らぬ間に「天に続く道」を走っていてその起点まで来てしまった。観光客の列に並んで展望台から眺めてみると確かに天まで続いているように見える。皆が順番待ちするわけだと納得し展望台の脇から始まる砂利道を走り始めた。
まず目指したのは海を臨めるであろう海別スキー場だ。途中から熊笹の茂り方が酷くなりスキー場までは行かなかったが、海岸線と「天に続く道」を同時に臨める場所までは行けたので満足。引き返して海別岳の北麓を走るべく鹿除けゲートを開け閉めして向かったところ、十五線川を渡るところが決壊していて引き返すしかなかった。一旦下って糠真布川沿いの道からアプローチしてみたが草木が茂っていたので断念。まあ仕方がない。走れるところを走ればいいさと目的を定めずに北へ走る。すると辺り一帯が熊笹に覆われた別天地のような場所に出た。海の方向へ続く脇道にも入ってみたが熊笹が多く茂っていて前進を断念。それでも素晴らしいエリアを見つけることができた。

知床半島

知床林道とも呼ばれる道道93号のダート路を走ろうと知床半島に向かったがゲートが閉じていたので、知床五胡に立ち寄ることにした。ヒグマに襲われないように作られた高架木道を歩いて一湖までの散策を楽しむ。ここでヒグマを見掛けることはなかったが、国道334号が幌別川を渡る橋からヒグマを発見。遡上するサケを捕らえるシーンを見ることができた。

オソウシエリア

新得町の岩松ダムの手前から砂利道に入り尾根を越えて川沿いになるとオソウシ林道の看板があった。オソウシ川に沿って北上し、休業中のオソウシ温泉を過ぎたら左方向の道へ進む。標高540mほどの尾根まで登ったところで右手に伸びる脇道に入ってみた。広々した伐採跡地を抜けて山深く登って行く。この脇道は地形図には載ってないのでどこへ通じているか不明。分からない状態で山中をさまようのも楽しいものだ。途中では随分と太い骨を発見。エゾシカかヒグマの骨だろうか?標高600mぐらいまで登り詰めると下り坂になりグルっと回って元の道に戻ることができた。

旭岳ロープウエイ

旅の最後に訪ねたのは大雪山系だ。旭岳ロープウエイに乗ると半分以上は訪日外国人。今回の旅でこれほど多くの外国人を見掛けることはなかった。1時間ほどの軽いトレッキングで雄大な山岳風景を楽しんだ後は、ナローシエラで周辺の林道を巡ってエゾシカに出合うこともできた。

斜里町の砂浜では波打ち際まで車を乗り入れて釣りを楽しんでいる人が多くいた。
海別スキー場へ向かう道からは海岸線と「天に続く道」の両方を同時に眺めることができた。
熊笹に覆われた別天地のような台地。海方向へ続く脇道に入ってみたが熊笹が多く茂っていて前進を断念した。
知床五湖の一湖。ヒグマに襲われないように高架木道が整っているので安全に散策できる。
オソウシ林道の地形図に載ってない脇道をさまよい楽しんだ。
旭岳ロープウエイ近くの林道を巡るナローシエラ。