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山下晃和のアピオジムニー旅暮らし
VOL.037
キャンプとジムニー

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キャンプとジムニー

アピオジムニーTS7で旅に出ました。あてもなく、放浪。予定していたキャンプ場は休み、果たしてどこへ。

ア・ジ・旅
海外サイクリスト兼モデル 山下晃和のピオムニー暮らし 最終回

キャンプとジムニー

キャンプするための道具は全て載せました。テント、シュラフ、マット、イス、そして、身支度道具など、一人用だとわりとコンパクトな荷物です。

 1年半に渡って、綴ったアピオジムニー旅暮らしブログも最終回を迎えることとなりました。乗り換えてから、それだけ時間が経ってしまったと思うと、本当に時の流れの早さを感じます。ジムニーで、どこまで遊べるのかということを追求して来ましたが、結局、答えが出ていませんね。まだまだ、アクティビティができそうです。
 そして、ジムニーの固定観念をとっぱらってもらおうと、長距離運転、車の積載性も試してみました。そちらも、まだまだいけそうです。「これは積めない!」というところまで至っていません。人間だけは、法律上4人しか乗れませんが。

 こう考えてみると、なぜかアピオジムニーTS7と戦っているような気がしてしまいました。「僕はここまで遊ぶぞ、さあ、勝負だ!」心が広いTS7は、その挑戦状を受け取るどころか、「もっと穏やかにしなさいよ。」と言わんばかりに微笑んで、ササッとかわされたような、そんな感覚です。

 もう全てコイツに委ねて、キャンプ旅をしてみようじゃないか―。  ブログを書くためでなく、自分をもう一度、客観視できるようにアウトドアフィールドに繰り出してみようと思い、エンジンを始動しました。  今年の夏は、あっという間に灼熱になり、そして、あっという間に涼しくなるという、あっけない夏だったように思います。それでも、緑はまだ夏の雰囲気を残し、山々はしっかりと葉っぱを付けていました。これから一気に色づくのでしょう。出発してから、途中のコンビニで飲み物を買った際に、千葉の狙っていたキャンプ場に電話すると、「平日はやっていないんですよ。」と断られてしまったため、急遽場所を変更。違うところに電話したら、「大丈夫ですよ。今日はお一人様ですが、大丈夫ですか?」という答えが返ってきました。  「もちろん、大丈夫ですよ。」と。
 窓を締めるとエアコンを付けたくなるが、開けると涼しい風が入って来ます。黄緑色の田んぼが左右に広がる細い道からは蛙の合唱が聞こえ、すっかりセミの鳴き声はなく、鈴虫の鳴く季節になってしまった寂しさを感じながらハンドルを右へ左へと切り返し、車が少なくなっていく道へと入りました。キャンプ場の看板を見つけると、当たり前のように砂利道になっていて、「そうそう、ジムニーにはこんな道が良いんだよね」という独り言をブツブツ言っていると、キャンプ場のご主人と奥様が現れました。 「こんにちは。突然スイマセン。」 「こんにちは。今日はお一人なので、好きなところに置いてもらってかまいませんよ。」    僕は職業病のように、人工物ができるだけ無いところを選ぼうと意識してしまいましたが、ふと、「そうだった、自分が寝たいところにテントを広げよう。」という今回の旅のことを思い出しました。 暗くなる前に、テントを設営し、キャンプ用のイスを広げ、サーマレストのZ-LITEを広げ、その上にモンベルのシュラフを載せます。時折、蚊が襲って来て、突然暴れるように手を振りかざすのですが、変なキャンパーが来たと思われたら嫌なので、冷静を装うとする自分におかしくなりました。
ジムニー専用ルーフラック レイドキャリアの向こう側の空の色が変わっていくのを見ながら、買い出しに出発。
 やがて、空がオレンジ色に染まってきたので、夕飯の買い出しに行くことに。「今日は肉、絶対に肉を食べるぞ。」と心に決め、来た道を戻り、千葉で有名なオドヤというスーパーを教えてもらい、TS7を走らせます。キャンプサイトの狭い切り返しも、田んぼの細い道も、1年半も付き添えば、自分がどこの上にタイヤが載るか想像が付いてしまうほどになっていました。世の中には、一生事故をしない人だって、たくさん居るでしょう。それは、身の丈に合ったサイズ感を知っていて、常に安全運転を心がけ、無理をしないスタンスの人こそ得られるもの、とTS7から教わったような気がします。    ちょうど地元の人の買い出しとバッティングしたせいか、賑やかになっていた駐車場に、よそ者は、よそ者らしく端っこのほうにぽつんと停め、店に入るやいなや、肉のコーナーを目指し、思いのほか安かったラム肉をカゴに入れ、一緒に炒めるためのしめじ、サラダのためにカットレタスの1袋、次の日の朝食のためのパン、コーヒーなどを買い込みました。あたりはすっかり暗くなり、キャンプ場に戻るころには、ヘッドランプが無いと見えないほど漆黒の闇が訪れていました。  ホウホウと鳴く声は、ハトではなく、フクロウと教えてもらったのは次の日の朝。その鳴き声と共に、薪を組み、焚き火タイムを始めました。持ってきたハンドアクスで、薪を細くしたら、カンカンという音がキャンプサイトに響き渡りました。木っ端から着火し、やがて大きくなっていく火を眺めては、ぼーっとしたり、肉を焼いたり、本を読んだり、スマホをいじったり、星空を眺めたりしました。
おひとり様で、極上のキャンプサイトを作って、焚き火をします。とくに何もせず、ぜいたくな時間を過ごすこともたまには必要ですね。
 ジムニーのTS7にしてから、「コイツに乗ってどこかへ出かけたい」という気持ちが強くなりました。行動範囲は広くなりましたし、アクティビティの数も増えています。また、友人からも「ジムニーイイねえ」なんて(お世辞を?)言われる回数も多くなった気がします。  周りの全ての人にアピオジムニーTS7を乗ってほしいとは思いませんが、こだわりのある人に乗ってもいらいたいなと思います。(仮に、すべての人が乗っていたら、天邪鬼の僕は選ばないかもしれません)アウトドア、登山、自転車、サーフィン、ゴルフ、キャンプ、トライアスロン、MTB、野球、サッカー、バスケ、ジム通い。ジムニーならその全てを受け入れてくれるのです。身体を動かすことは、健康面でいいだけでなく、精神的にも豊かにすると思います。じつは、車も一緒だと思っています。ただ、運んでくれる車よりも、操っている感がある、運転というより、操縦している感覚のある車のほうが圧倒的に楽しいからです。眠くなりませんしね。    今後は、TS7でどんなところへ行こうか。どんなチャレンジをしようかと想像するだけでワクワクします。そんなことを考えながら、秋の夜長を楽しむため、テントのジッパーを開け、シュラフに包まって、鈴虫の鳴き声を子守唄にしました。