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ジムニー車中泊・ひとり旅
VOL.014
ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.14
ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.14


ジムニー車中泊ひとり旅 Vol.14
Men alone travel by jimny



夏も本番を迎え、猛暑が収まる気配はない
涼しげな高原へ行きたいが、夏の海も魅力的だ
欲張って山の林道を走り、川を下って海風に吹かれてみたい
それを思い切り楽しもうと「浜松エリア」へとジムニーを走らせた

Photo & Text : 山岡和正

森の木漏れ日、川を渡る風 そして潮の香りに癒される

夏といえばやはり真っ先に海をイメージする。深い青色の空に力強く浮かぶ真っ白な入道雲と、水平線の彼方には大きな船がゆっくりと進む。「ひとり旅」も高原シリーズが続いていたこともあってそろそろ海をターゲットにしたかったが、この夏の暑さと湿度がネックとなり太平洋を満喫する海辺の旅に出るのは躊躇していた。そんな中、仕事で浜松の話をしていて気が付いた。その辺りなら山、川、海を贅沢に楽しめそうだと。そして、装備を積み込み西へと向かった。

初日は山間部の林道を巡ってから林間のキャンプ場で寛ぎ、翌日は天竜川沿いに南下して海岸線を目指す。天竜川の河口に近い林道は迷路のように伸びていて分かり難く、もし何処かのゲートが閉まっていたら面倒なことになりそうなので、ルートが明確な観音山林道辺りを攻めることにした。走り足りなければ、その先には舞木林道もある。
南側から入ると暫くは砂利の敷かれたフラットダートが続く。道が少し荒れ始めたところで景色の良い広場を見つけたので、ジムニーを止め昼食を取ることにした。周囲に群生している紫陽花やモクモクと涌き上がる入道雲を眺めながらお茶を飲んでいると、蝉の声に交じって涼しげな風が頬を撫でてなんとも気持ちが良い。やはり自然の中でゆったりと過ごす時間は贅沢なのだと思う。

さらに進んで行くと空が開けた明るい道になり、広葉樹の生い茂る暗い道、そして雨に浸食された荒れた道へと変化しながら続く。最後に岩盤を削ったような荒涼としたロックエリアを越えて県道へと抜けた。その夜は近くのキャンプ場でまったりと過ごし、翌朝、夜中に降り出した雨が上がるのを待って出発した。

のんびりと走り続けて陽が随分と傾きかけ掛けた頃、終着点に決めた福田海岸が見えてきた。防風林を抜け海岸砂丘へと出ると思っていたよりも風が強い。湿っぽい潮風に煽られながらジムニーを草地に移動させ、珈琲を淹れてひと休みする。気が付けば周りにはオレンジ色のフィルターがかかり、ほんの少し前まで藍色に輝いていた海の色はもうどこかへ消えていた。
夏の終わりはもうすぐそこまで来ている。

観音山林道

短い距離と時間の中で多種多様な風景に出会うことができる走り易い林道。今回の旅では林道走行中に急な通り雨に遭遇しリスクは増したが、予想外の美しい景色に出会えた。

山間部のキャンプ場で快適に過ごす

当初は海に近いキャンプ地を探していたのだが、よく考えてみるとこの季節の暑さの中海辺のキャンプ場で車中泊するには耐えられそうもないので、山間部の川沿いにある緑が生い茂ったキャンプ場で過ごすことにした。結果ベストチョイスとなったのは言うまでもない。

食べておきたい「浜松餃子」

「ひとり旅」の食事は簡単で美味しいレトルト&冷凍食品で済ませていたが、今回は浜松つながりで「浜松餃子」を食すことにした。地元のスーパーで仕入れた生タイプで両面を焼いただけなのだが、これが予想以上に美味かった!

心落ち着く、本格冷茶に癒される

静岡といえばやはり「お茶」だろう。天竜川沿いに育つ厳選された茶葉を使い多種多様で秀抜な商品を展開している「おさだ苑」は数ある静岡茶を扱うお店の中でも際立つ人気のお茶屋さんだ。お茶以外にも多彩な商品を扱う。完成したばかりのカフェテラスでは、「純氷」を使いきめ細かな氷に香りの良い抹茶をたっぷりとしみ込ませた「森の抹茶かき氷」などがいただける。

ライタープロフィール

山岡 和正

雑誌、WEB、カタログなど中心に、対象物を選ばず多方面で活躍するフォトグラファー。
特に車やアウトドア、旅などには定評がある。

ウェブサイト:http://kaz-yamaoka.com/
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