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VOL.021
ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.21

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ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.21


ジムニー車中泊ひとり旅 Vol.21 「萱野高原」
Traveling alone with jimny.


見上げれば空は高くなり、街にも秋の気配が漂い始めた
キャンプにはベストシーズン到来である
9月、中秋の名月を愛でようと長野県「萱野高原」へ

SPECIAL THANKS/箕輪町役場商工観光課・萱野高原キャンプ場
※萱野高原キャンプ場のテントサイトへ車両の乗入れはできません。

Photo & Text : 山岡和正

揺れる街の明かりと月を見る 心地よい秋の風に吹かれて

中央高速を西へ走り、八ヶ岳を過ぎると諏訪湖が見えてきた。
昨年の今頃は諏訪湖を回り込み「高ボッチ高原」で月見キャンプを計画したのだが、その時は夜空を厚い雲が覆ってしまい月見には程遠かった。今回はそのリベンジとも言うべき月見キャンプツアーを目論み、場所を「萱野高原」に変更して再チャレンジすることにしたのだ。
早めに出発したおかげで、時間には余裕がある。まずはオフロードに入り自然を感じながらゆっくりと森の中を流してみようと林道を目指した。

夏の陰りが残る 翠色(すいしょく)の森を行く

昨年と同じ岡谷ICで降りると、今回は南下して「王城枝垂栗林道」に入る。ここは北側の小野峠から南側にある辰野町の中心部へと延びる尾根伝いの林道で、締まった路面は走り易い。そのつもりで取り付いたのだが、オフロードに入った途端に酷くぬかるんだ道になり先へと延びている。相棒のJB74は大径のMTタイヤを履いているのだが、それでも足を取られるほど深くヌタヌタの路面が続く。スタックするほどではないが、この手の道はあまり走りたくない。帰宅後の洗車の大変さを想像するだけで気分が重くなるからだ。 そのうちに道も締まり、赤松と広葉樹の森に変わってきた。枝葉をすり抜けて落ちてくる光が眩しく揺れている。山の空気はひんやりとしているが、見渡す限りの木々の葉はまだ青々と濃く、秋の到来を拒んでいるようだった
陽が落ちた後の冷ややかな風 すでに初秋なのだと気づく
尾根道を過ぎて下っていくと、辰野町の街並みが少しづつ見えてきた。街に降りて食材を仕入れつつ隣接する箕輪町へ入ると、今夜の野営地である「萱野高原キャンプ場」はもう近い。集落を抜け、キャンプ場への取り付け道ともいえる林道萱野線に入り高度を上げて行く。林道と表記されてはいるものの舗装されているが、路面状態はともかく予想以上に狭い。距離的には麓からキャンプ場まで5キロほどしかないはずなのに、ブラインドコーナーや対向車への気疲れなのか永遠と思うほど長く感じた。 目的地のキャンプ場はタイミングが良かったのか貸し切り状態で、自由に気兼ねなく夜営できそうだ。そして、街並みがよく見える場所にセッティングしてから暗くなるのを待つことにした。 今回も雲が多く月が現れるのか心配していたが、周りの青が色をなくした頃、薄くなった雲の隙間から少しだけその艶やかな姿を見せてくれたのだった。

EXTRA SHOT

路面には茶色の落ち葉が敷かれているが、周囲の木々はまだ濃い緑色で秋の気配を感じることはなかった。林道の脇道には「日本中心の標」やゼロポイントが設置されているので、ここは「日本の中心にある林道」ということになるのだろう。
林道のある辰野町のシンボルともなっている大城山の山頂で暫し休憩。森もまだ夏の様相だったが、強い日差しを浴びてのコーヒーブレイクではホットの選択肢は無かった。冷たいコーヒーが身体に染みるひと時。
上空では雲の流れが速いのか、空は時間ごとに様々な表情を見せてくれた。
キャンプ場に到着した頃はもう夕暮れ。夕食の準備をしながら振り返ると眼下に街の明かりが輝き始め、遠くに見える経ケ岳の奥へと鈍く光る夕日がゆっくり落ちていった。