塩原温泉郷の温泉街にあふれる人達を尻目に、塩原街道を走っていた。
この先を左に曲がると、鬼怒川温泉へと延びる「もみじライン」があり、関東有数の紅葉スポットとなっている。色づいた木の葉が落ちてしまう前に暖色の森の中を走りたくて旅に出たのだが、観光客の賑わうエリアでは落ち着かないし「ひとり旅」らしさがないので、もう少しだけ北へ走り静かな森へ入ってみようと思う。
目的地とした「玉川林道」は、南会津町の先にある昭和村との境界線付近から始まる。この林道は南と北を走る国道を真っすぐにショートカットするような比較的走り易い道なのだが、途中から縦横無尽に伸びる支線の距離が長く、走りごたえのある林道でもある。