ご存じない方に簡単に説明させていただきたいのだが、「Fielder(フィールダー)」は、笠倉出版社から隔月で発行されているビターなアウトドア雑誌だ。ビターと言ったのは、かなり上級者向けのアウトドアライフの情報が掲載されているためである。
フィールダーにはアピオジムニーTSシリーズを使ってアウトドアを楽しむ…という企画が毎号載っているのだが、今回のテーマは「宇宙キャンプ」。と言うと、NASA全面協力の壮大な訓練とかを想像されると困るのだが、星空を観ながらジムニーの中で寝てみたら気持ちいいのではないか思ったのである。
世知辛い世の中で毎日暮らしていると、なかなか星空を見上げたりすることはない。ましてや都会に住んでいればなおさらのこと。ここ数年、東京の夜空は綺麗になったと思うが、これだけ文明の光が溢れていては、満天の星空なんて望めるわけもない。
さて、時は6月。すでに関東は梅雨入りしており、天候が難しい。また場所のチョイスも天体観測成功のカギとなる。今回の仕事でペアを組むのは、ジムニー探検隊や林道旅でお馴染みの、“巨匠”こと山岡カメラマン。で巨匠にロケ地を相談。というのも、山岡家はちょくちょくキャンプに行っているので、キャンプ場に詳しい。また昔、キャンプ場ガイドの取材で全国を巡った経験もある。「星観るのにいい所ないすか?」と言うと、案の定すかさず答えが返ってきた。それが、群馬県にある「内山牧場キャンプ場」だ。