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ジムニー車中泊・ひとり旅
VOL.026
ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.26

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ジムニー車中泊ひとり旅 VOL.26


ジムニー車中泊ひとり旅 Vol.26 「 裏磐梯:浄土平 」
Traveling alone with jimny.


気分はアドベンチャーツーリング
夏の裏磐梯を行く


うだるような夏の終わりは見えない。
暑苦しい街を抜けだして、涼しい山岳部を走りたい
広大な景色の中を行く冒険の旅へ

Photo & Text : 山岡和正

続く猛暑にうんざりしていると、山形へ行く仕事の話が舞い込んできた。帰りに福島周辺の山へ入り車中泊できれば好都合だと、二つ返事で引き受けて東北道を北へと向かった。

仕事を終えて南下、東北中央道の米沢北インターチェンジを過ぎても目的地は決まっていない。いつもは事前に場所や諸々のスケジュールを決めてから臨むのだが、ここのところ場所選びには苦戦しているのが実情だ。車中泊キャンプや林道走行自体は楽しく場所はどこでも良いのだが、せっかく林道を走りキャンプするのなら気持ちの良いキャンプ場や景色が素晴らしい場所を選びたいではないか。都心から一泊では厳しくなってきたので、今後はもう少し時間に余裕のある旅ができればと思う。

あれこれ考えながら走っていると、もう福島まで来ていた。もうすぐ右手には安達太良山が見えてくる。
安達太良山といえば、北側に雄大な景色の浄土平があるではないか。これだと思い即座に目的地を浄土平から裏磐梯へ抜けるルートに決めて、すぐに高速を降りることにした。

高湯温泉エリアを過ぎて磐梯吾妻スカイラインを登って行くと、雲の中に入ってしまったようで視界が悪い。このまま浄土平まで雲や霧が広がっているなら、期待していた風景が見られない可能性がある。少しだけアクセルを踏み込んで、ナーバスな気持ちになりながら山の上へと急いだ。
ワインディングの最後のコーナーを曲がるとそれまでの雲は嘘のように消えて、前方には抜けるような青空の下に荒涼とした浄土平が広がっている。 そこは下界の暑さが嘘のような、まさに別天地であった。
周囲のガレた平原の中を走るっていると、どこか別の惑星に来たかのようで冒険心がくすぐられる。この周辺では火山ガスが噴出しているため途中で車を降りることができないので、危険回避のため上にあるビジターセンター付近まで登り、ダイナミックな風景を堪能した。
その後、猪苗代湖方面へと南下して猪苗代湖の手前で左折すると、「ひとり旅・冬の裏磐梯編」で無数の雪塊に阻まれて引き返した三河小田川林道へと続くルートだ。今回は分岐を左に曲がり、支線の小田達沢林道へ入ってみた。暫く行くと徐々に廃道状態になっていき、道幅も狭く左右の草木が次々と絡みついてくる。このまま進めばJB64 へのダメージが酷くなりそうなので、リタイアして引き返し、本線でもある三河小田川林道のリベンジへと予定を変更する。
三河小田川林道の広い道を軽快に走り続けたのだが、峠付近まで来て異変に気が付いた。以前何度か来た時には起伏のあるアグレッシブな林道だったのだが、今では砂利が敷かれ綺麗に整地されている。各段に走り易く、一般の車には優しい道になっているのだが、オフローダーとしては全く面白くない。近い将来、舗装も視野に入れているのだろう。利便性を求めるのは良いことだが、走れる林道が減少していくのは残念でならない。何か釈然としない気分のまま野営地に入った。
小川の見下ろせるキャンプサイトは針葉樹の森の中にあった。空の抜けも無く、車窓からは木立しか見えないのだが、それが自然をより身近に感じさせる。 遠くにヒグラシの声を聴きながら、しんしんと夜は更けていった。
小田達沢林道は荒れていた。周囲の人工物を取り込みながら、本来の森のカタチに戻っていくのだろう。
林道の峠付近で高度が1000mはあるのだが、この高さでも日向では暑すぎてのんびりできない。広場を見つけ、たくさんの葉を纏った木の下へ逃げ込んで珈琲タイム。木漏れ日がなんとも心地よい。
三河小田川林道の麓周辺では広葉樹が広がる美しい森の中を走る。林道は全線にわたって整備が行き届き、広く綺麗なフラットダートは走り易いので、オーバースピードや対向車には十分注意したい。