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山下晃和のアピオジムニー旅暮らし
VOL.008
ドライブ、林道、海、そして温泉の旅
ドライブ、林道、海、そして温泉の旅

ア・ジ・旅
海外サイクリスト兼モデル 山下晃和のピオムニー暮らし

天気予報は傘マークが出ていた6月某日。僕は、両親を温泉に連れて行く約束をしました。じつは、両親もジムニーを気に入っていて、週に一度だけ貸していて、習い事にいっています。ですが、都内の足としてしか利用していないので、一度も遠くに行ったことがなかったのです。

僕は、アジアや中南米を自転車で放浪するほど旅好きなのですが、両親は旅が好きではありません。出不精なのです。どういったDNAで、こんな息子が生まれるのでしょうか。全く分かりませんね。

年に1回くらいは親孝行しなてくは」と思い、無理矢理連れ出したのです。

早朝、湿度の高くなった梅雨空の都内から抜け出すと、間もなくフロントガラスにポツポツと雨が降ってきました。オートバイや自転車の旅であれば、レインウェアを必要としますが、クルマは便利ですね。時刻表とにらめっこしなくてもよく、自由。改めて計画の立て易い乗り物だと感じました。

首都高を抜けて、いつも僕が仕事で地方ロケのときに、ロケバスから眺めるレインボーブリッジを通り抜け、そのことを教えると両親にとって新鮮だったようです。本当は青空バックの橋を見せたかったのですが。

しばらく高速道路をひたすら走り、山道と山景色を見せてあげたいと思い、林道へと駆け上がっていくと、母親からは意外な一言が。
「田舎に似ているねえ。」

ショックアブソーバーのダイヤルを切り替えてフラットダートを楽しむ!

両親ともに、九州、熊本県の天草という小さな島に生まれ、険しい山道や、心細い林道には慣れていて、そんなに驚かなかったのでした。むしろ、懐かしがっていました。
日本の四季は本当にくっきりしていて、夏になると、一気に緑が増えて、冬場は荒涼としていたこの辺の山道も、より生き生きとしています。まだ、この日、蝉の鳴き声は聞こえなかったのですが、梅雨明けしたら、ジージーと鳴り響くのでしょう。
多少、雨でしっとりとした雰囲気の山肌も悪くありません。乾いていると砂埃が舞ってしまうので。


途中、運転を交代して、父親にも林道走行も楽しんでもらいました。4WDにボタン一つで切り替えられ、スリッピーな路面もしっかりグリップします。以前、クルマを運転する仕事をしていたので、僕よりも上手です。
フラットダートの比較的簡単な未舗装路だったのですが、アピオジムニーのリアサスペンションのダイヤルを切り替え、柔らかくし、さらに走破生を高くしました。
あいにく、頂上も稜線は少し霞んでいました。

家族との時間をどう過ごすかは人それぞれだと思いますが、僕は、かなり仲が良いほうだと思います。今は、同じ都内には居ますが、別々に住んでいるので、つかず離れずといった感じでしょうか。
 
若い頃、就職もせずに、モデルをやりたいといったときも、オートバイで日本一周をしたいと言ったときも、ついこの間、海外を自転車で放浪したいといったときも、いつでも黙認してくれました。その辺も、ものすごく感謝しています。普通の親だったら、止めますよね。

マッドな林道を駆け抜け...

海沿いを走る。

父と母がのんびり海を眺めているところを隠し撮り

途中マディな道や、岩がゴロゴロしているところもありましたが、難なく山を降り、海沿いまで下りました。その後、海が見える露天風呂のある温泉へ。 

父親は、温泉が大好きで、久々の天然温泉で「肌がつるつるになる」と言って、喜んでいました。母親もそれなりに楽しんでいたようです。天気予報では雨だったはずが、空が明るくなり、ラッキーなことに晴れ間まで見えてきました。

駐車場での一コマ。満面の笑みです。

僕はアウトドア関連の仕事をしていることもあって、年中キャンプ、登山、トレイルランニング、MTBなどをするのですが、じつは父親はいっさいこういったアクティビティをしていません。
おそらく、父親がアウトドア好きだったからといったきっかけで、アウトドアが趣味になる人が多いと思いますが。
大学生のときに、たまたまカヤックのカリキュラムを受けてから、僕のアウトドア人生はスタートしました。スキー、登山などもだいたいその頃からハマっていき、19歳のときのオートバイの免許を取って、林道ツーリングにのめりこんで、その後キャンプの術を覚えていきました。大雨が降って、テントごと流されそうになったり、林道で大転倒したり、数々の失敗があったからこそだと思います。経験値をどんどん高めてくれたのが、オフロードバイクだったと思います。いろいろなことを教えてくれました。

まさにオフロードバイクのような運転感覚、軽快さ、パワーの伝達具合、それがこのアピオジムニーにも通ずるものがあります。もともと積載力の無いジムニーでも、ルーフキャリアがあれば問題なくなることは前回のブログでも書きました。いつか、キャリアにテントやシュラフなどを載せて、父親とキャンプしながら、熊本県の天草に行くのが夢ですね。
まあ嫌がるかもしれませんが。