JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン

CATEGORY MENU

山下晃和のアピオジムニー旅暮らし
VOL.020
OMM参戦記 その2
OMM参戦記 その2

ア・ジ・旅
海外サイクリスト兼モデル 山下晃和のピオムニー暮らし


上:ここが1日目のキャンプ地。到着したチームからテントを張ってくつろぎます。疲れた身体を癒すもよし。宴会するもよし。

下:シングルストーブも食事も自分で背負って走らなくてはならないので、できるだけ軽いインスタントラーメンであるチキンラーメンを作りました。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


 先日、OMM(Original Mountain Marathon)についての記事を更新しましたが、覚えていますでしょうか?地図を読んで、CP(チェックポイント)を通過し、トレイルランニングで移動するレース。衣食住(ウエア、行動食、水、テント、シュラフなど)すべてをアドベンチャーレースorトレイルランニング用のバックパックに詰めこんで、自力でゴールまで走らなくてはなりません。
 舞台は東伊豆。ここまでのアクセスはアピオジムニーTS7。こういったレースではありがちですが、駐車場もまた未舗装路でした。よって、4WDに越したことはありません。

さて、このOMMは、
登山として必要な知識と、オリエンテーリングに必要な知識の両方がなくてはなりません。

 トレイルランニングシューズブランドのアルトラから名前を取って、チーム・アルトラとして参戦。1日目は雨。沢下りで悪戦苦闘し、時間をロスしてしまったことまで書きました。
 一番、近道を選んだとしても、かなり時間内に間に合わないことが分かりましたが、僕らのスピードはそれほど変わらず、ジョグペース。雨が止んできたことが不幸中の幸いでした。
 沢は、想像以上に体力を奪い、そして、精神的にもダメージが大きくて、前に進むことができなくなっていました。

 1日目は、結局30分オーバー。150ポイントのマイナス。ゴール後は、キャンプ地で、テント泊をすることになっていました。野球場のようなスペースに、カラフルなテントが並び、宴会を始めるところや、語り合うところや、すぐに寝てしまうことろもあり。僕も、疲労困憊から12,3時間は寝たのではないかというほどシュラフに包まっている時間が多かったです。

左:2日目の朝。昨日とはうってかわって、キャンプ地に朝日が差し込みました。シュラフから這い出てテントのフライを開けるとすがすがしい空気が入って来ました。「晴れたー!」と心の中で叫びました。

中:テント、シュラフ、昨日濡れたウエア類を乾かして。バーグハウスのハイパー37に全てを詰め込みました。防水バッグに入れていたもののグローブがびしょ濡れに。

右:このように、自立するまで詰め込んでいます。1日目の行動食や食事が無いものの、濡れたテントやウエアが入っている結果、昨日より重くなって

 次の日は、お天道様が顔を出し、OMM参加者の頬をオレンジ色に染めました。風が強かったものの、気温は上がり、昨日の朝の雨模様とは気分が違います。やや湿った野球場の芝生によって、結露が激しかったテントを乾かし、朝ごはんにカロリーメイトを2本頬張ってスタート地点へと移動。そして、スタートゲートを一斉に走り出す。昨日の挽回をしようと試みましたが、体力的にもペース維持が精一杯でした。

左:パラパラと集まってきたレース参加者。スコアのほうは朝8時30分にスタート予定。緊張する瞬間です。

右:ハイドレーションパックといって、水のパックを2リットル背負って、こういったチューブから水をチューチュー吸うことができます。走っている最中に給水できるので、ボトルよりも時間が短縮できるのです。

左:これが、山の中に突然現れるCP(チェックポイント)です。地図を読みながら進んでいくので発見できるはずですが、分かりにくい地形にあったり、アクセスしにくかったりで難しいときもあります。

右:この指に付いた赤い棒のようなものを、CPにある電子チェック穴に差し込むと、ピピッと音が鳴り、通過したことを示します。

 昨日と違って、走りやすかったものの、無駄なところを走らずに、狙いを定めて走りました。本当は、ポイントが高い難所も行こうと考えましたが、時間オーバーだと大幅な減点になるので、最後のチェックポイントを見つけた後、少し余裕を持ってゴール!
 日が高くなった太陽光で、金色に輝くススキが揺れ、暖かい風が吹いてきました。「生きていて良かった。」ゴール後にふるまわれたミカンが美味しくて、疲れた身体に染み渡りました。
 OMMはハードなレースでしたが、自分の経験値を知るきっかけにもなり、非常に楽しかったです。あえて、道を外れて沢を下ったところが1番印象深かったのも事実。
 アウトドア・スポーツはいつでもチャレンジングでありたいですね。