偶数月5日更新! バイク雑誌GirlsBikerとコラボ企画第2弾!
Jimny & Bike Challenge!!
■写真/山岡和正
女性にもオフロードバイクの良さがかなり浸透してきている昨今。ただ町中を走っているだけでは宝の持ち腐れだ! と、突然林道チャレンジを企画したGirlsBiker編集部ハラダ。元々オフロードが好きだということもあり、いよいよリアルに林道を走ってみたいという気持ちが高まってきた。しかし1人では心細い...。
そうなってくると、最近良くしていただいている「林道カメラマン」の肩書を持つ山岡カメラマン(このAPIOジムニーライフの中で「ジムニーで行く林道旅」という人気&長期コラムの写真も撮影されています!)に教えてもらえば良いのでは...!
この連載では、車とバイクを交換しながら運転を楽しむためのゲストを毎回呼ぶ予定にしています。2人+山岡カメラマンなら、林道初心者だって不安ナシ!
ということで、林道に最も似合う(と思っている)アピオジムニーと一緒に林道にレッツゴー!
今回の目的地は、千葉県方面の素掘りトンネルです!
GirlsBikerとは...女性のためのバイク雑誌で、編集長に編集部員、メイン営業にメインデザイナーが女性で構成されている、(おそらく)世界で唯一のバイク雑誌です
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最初に書いた通り、車とバイクを交換しながらアピオジムニーとバイクで走破していく企画なので、まずは登場人物の紹介から。この記事を書いている、わたくしはガールズバイカー編集部のハラダと申します。バイクもジムニーも大好き!
そして今回のトライ・フレンズは「大人のためのモーターサイクル」をテーマに、ヨーロッパブランドを中心としたアイテムを取り扱うモトーリモーダ銀座で働く松崎 祐子さんです。色々なバイク歴がありますが、現在はドゥカティスクランブラーを所有!
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とある日、林道カメラマンこと山岡さんから「次は素掘りトンネルに行ってみない?」との提案。わたしは「素堀りのトンネル? 何ですかそれ?」といった感じ。全くピンとこないのでwebで検索すると色々な画像が出てきて、楽しそうなイメージしか浮かびません! どうやら千葉の素掘りトンネルって有名みたい。
ということで、アピオジムニーとバイクで林道ツーリングにでかけるこの企画、第3回目はモトーリモーダスタッフの松崎さんと一緒にGOです! 「すごく楽しみです!」と笑顔の彼女は、プライベートでもマニュアル車に乗っていて、そしてバイク歴も長いので仕事を忘れて(?)一緒に楽しめそう♪
まず最初に目指したのは、千葉県市原市にある小湊鉄道「月崎駅」です。
「まつざき、つきざきにゆく」へへへ。ちょっと言いたかっただけです(照)。ここ月崎駅は、大正時代にできた歴史のある駅舎と線路で、鉄道ファンからも親しまれているんだそう。公衆電話ボックスも今や懐かしい景観になってしまいましたね。ここだけのんびりした時間が流れていました。現在、月崎駅の本屋及びプラットホームは有形文化財(建造物)の登録を答申中というのも納得できます。そんなレトロな駅舎とジムニー&バイクの3ショットを記念撮影。
本当は電車の車両自体と一緒に撮影したかったのですが、1時間に1本の電車がやってくる3分前に私たちは駅に到着。カメラを出したりバタバタしていたら電車が行ってしまったのはここだけのハナシ…。また次回リベンジしましょう。さて次は、ここからすぐのところにある永昌寺トンネルへ向かいます。
月崎駅の前の道路を東に少し進むと、小湊鉄道の踏切がでてくるのでそれを越えます。そしてそのまま注意深く走ると、突如左手に出てくるトンネル、それが永昌寺トンネルです。それはもういきなり登場するので、急ブレーキで止まったり、行き過ぎてしまわないようにしてくださいね!
これは明治31年に竣工された142メートルのトンネルで、将棋のコマのような形状が特徴です。これは観音掘りという日本古来の掘り方なんだそう。最初はわたしがジムニーで松崎さんがバイクに乗り、さっそくトンネルに突入です!
このトンネルの道幅は約3メートルなんだそうですが、そうとは思えないくらい狭く感じました。車幅が約1.5メートルのジムニーに乗っていたにも関わらず「せまっ」って思うくらい。ボコボコしてはいるものの、基本的に道は舗装されているので走りやすくて一安心。アピオジムニーは酷道でも走破できる性能を持っているので、本当は超デコボコが来て欲しいんですけれども!(強がり)
暗くてひんやりしたトンネルを出ると、木々に囲まれた林道につながります。そのまま先に進むと、次々に形状の異なる素掘りトンネルが現れるのです!
永昌寺トンネルの他、その付近の林道月崎3号線にもあるいくつかのトンネルを行く内に、数回車とすれ違いました。これら素掘りのトンネルは幅も高さも長さもそれぞれですが、その周辺に住むひとたちの生活路として、現在も使用されているのを実感しました。わたしたちが遊びのために林道を走らせてもらう立場なので、マナーを守って迷惑にならないようにしようとあらためて思い直したのでした。
林道と素掘りトンネル、冬でも青々と茂った木々を満喫したら、月崎駅から車で10分くらいのところで、駅でいうと2つ目の駅にあたる養老渓谷駅へ向かいました。なぜかというと、ここには足湯があるからです。
駅に隣接している駐車場にジムニーを停め、バイク置き場にバイクを置き、少しだけ足湯を味わわせていただきました。私たちのように駐車場の利用者や、電車を利用する人は無料で足湯を楽しむことができます。もちろん足湯のみを堪能したい人は、大人140円(子ども70円)で利用できます。
観光客の方たちもいらっしゃいましたが、地元の方らしき方たちも多く、私たちも一緒にお話に参加させてもらったり。ちなみにわたしはスキニージーンズを履いていたので、太いふくらはぎのせいでめくり上げるのに必死でした…。足湯に入る計画があるときは、もっとゆったりしたパンツを履いていかねばです。
足湯の温度はぬるめ。お湯は濁りのない褐色がかった色で、足を入れるとぬるっとした感触です。お湯はほんの15分ほど味わった程度でしたが、それでも体の内側がポッポとしてきて、足はサラサラ・すべすべになりました。そして、そんな短い時間でも心身ともにスッキリできたのが本当に不思議でした。
養老渓谷駅の周辺にはさまざまな飲食店やおみやげ屋さんがあるのですが、私たちは林道や足湯をゆっくりと満喫しすぎたため、お昼の時間をかなり過ぎてしまいほとんどのお店が閉まっていました(笑)。そんな中でも気持よく迎え入れてくださったのが、ラ・フランスさん。
こちらのレストランは、バイクに乗る格好でも気負うことなく入りやすい雰囲気のレストランで、地元の方々からも愛されている有名店だそう。ローズマリーの香りがふんわりと香る若鶏の香草焼きや、ローストポークのクリームマスタードソース添えなど、今思い出してもゴクリとなっちゃいます!
地元の野菜を使ったフレッシュサラダから始まり、丁寧に仕込まれたフランス料理が気軽にいただけます。ランチのコースは1,500円前後というのも嬉しいですね。そして、マスターは元バイク乗りということで、バイカーウェルカムだともおっしゃってくれました♪ 月崎駅周辺の素掘りトンネルや養老渓谷駅の足湯を楽しんだ方は、ぜひラ・フランスさんへ♪
ラ・フランス
千葉県夷隅郡大多喜町葛藤180-1
TEL:0470-85-0477
営業時間:11:30~18:00
定休日:木曜日
千葉の素掘りトンネルを走る林道は、基本的には路面が整備されているので走りやすい印象でした。オフロードはたまに出てくるという感じなので、林道初心者の方にもぜひ行ってみて欲しい場所でした!