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トライ・ザ・リンドー
VOL.004
トライ・ザ・リンドー! Vol.4
トライ・ザ・リンドー! Vol.4

偶数月5日更新! バイク雑誌GirlsBikerとコラボ企画第2弾!
Jimny & Bike Challenge!!

■写真/山岡和正



女性にもオフロードバイクの良さがかなり浸透してきている昨今。ただ町中を走っているだけでは宝の持ち腐れだ! と、突然林道チャレンジを企画したGirlsBiker編集部ハラダ。元々オフロードが好きだということもあり、いよいよリアルに林道を走ってみたいという気持ちが高まってきた。しかし1人では心細い...。


そうなってくると、最近良くしていただいている「林道カメラマン」の肩書を持つ山岡カメラマン(このAPIOジムニーライフの中で「ジムニーで行く林道旅」という人気&長期コラムの写真も撮影されています!)に教えてもらえば良いのでは...!


この連載では、車とバイクを交換しながら運転を楽しむためのゲストを毎回呼ぶ予定にしています。2人+山岡カメラマンなら、林道初心者だって不安ナシ! 
ということで、林道に最も似合う(と思っている)アピオジムニーと一緒に林道にレッツゴー!



今回の目的地は、茨城県つくば方面の林道です!




GirlsBikerとは...女性のためのバイク雑誌で、編集長に編集部員、メイン営業にメインデザイナーが女性で構成されている、(おそらく)世界で唯一のバイク雑誌です
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トライ・フレンズ

紗喜花(さきか)/東京モーターサイクルショーではトライアンフブースでモデルとして活躍! 

 最初に書いた通り、車とバイクを交換しながらアピオジムニーとバイクで走破していく企画なので、まずは登場人物の紹介から。この記事を書いている、わたくしはガールズバイカー編集部のハラダと申します。バイクもジムニーも大好き!


 そして今回のトライ・フレンズはファッションモデル/タレントとして活躍中の紗喜花(さきか)ちゃん。「KENZO PARIS」の2016 Pre-Fall collection広告モデルに着ようされ世界デビュー! Girls Award2016でランウェイデビューも果たした彼女は、大型バイクにも乗るアクティブなモデルとして活躍中。愛車は同じ年のカワサキZRX400。


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 関東の面白そうな林道を探しているものの自力ではなかなか探しきれず。そこで茨城県在住のバイク仲間に相談してみたところ、つくば周辺にはワインディングも林道も両方楽しめる場所があるよ! ということで、加波山(かばさん)神社を目標に目指しました!

急勾配や、ぐわんぐわんの荒れた道もグイグイ進む!

 紗喜花ちゃんは普段から林道やトライアルが大好きで、大型二輪の免許は一発試験を100点で合格したというツワモノ! さらに初めて会ったときから「わたし、ジムニー欲しいんです!」とヤラセなく(笑)言っていたので、この企画にピッタリのガールズでしょう♪

 東京都内で集合し、紗喜花ちゃんはアピオジムニー、わたし編集部ハラダはスズキVanvan(バンバン)というバイクで茨城県に向かいます!

 さて、今回目指した林道は前回行った千葉の素掘りトンネル周辺の様に「◯◯林道△号線」というような標識がないので、「ここ行けるかな? 立ち入り禁止の表示はないし入ってみよう。」という感じで地図を見ながら突入。ダメだったら戻ればいいかという考えです。しかしこんな考えができるのも、今思えばコンパクトで小回りがきくジムニーとバイクだからだよな〜と、原稿を書きながら思います。

 加波山神社の鳥居がある林道へは、わたしがジムニーを運転して紗喜花ちゃんがバンバンに乗り突入しましたが、少しのぼりきるとすぐに採石場になっていて行き止まり。枯れた雑草が生え放題の細いガレ道で、右や左やに体を揺らしながらのぼったのは楽しかったのですが、あっという間でした。残念。

 ジムニーとバンバンを乗り換えて次の林道へ行きましたが、そこもすぐに行き止まり。ツーリングマップルや、山岡カメラマンがiPadに入れていた林道マップのアプリなどを見ながら、次の林道を探します。


嗚呼、泥まみれ…!! これが最高に楽しい道

 そうして見つけた林道3本目。時間的に最後になりそうなので、どうかズイズイ行けますように…と走ってみると、ラッキー! どこまで行っても行き止まらない! 

 しかも路面はかなり荒れていたし、水たまりやワダチでヌメヌメの道ばかり。そうそう、これこそわたしのイメージする林道って感じ! 

 そんな中、こっちの心配をよそに紗喜花ちゃんはジムニーを運転するわたしを置いてバンバンでグングン進んでいく。わたしは「ス、スゲー…(汗)」という感じで、ジムニーでガクガクと揺られながらゆっくり走行。焦らない焦らない。しかしリアルに紗喜花ちゃんが見えない(笑)。助手席に座っている山岡カメラマンに「紗喜花ちゃん大丈夫ですかね?」って言ってしまったくらいです。

 するとピタッと止まって不安そうな表情でわたし達を迎える紗喜花ちゃんが。どうしたんだろうと思ってその先を見ると、なんと川があるではないですか! トライ・ザ・リンドー史上初となる川の登場です!

 わたしはジムニーからおりて、落ちていた石の破片で川の深さを測ってみると、だいたい10cmくらい。

「途中で止まらずに行けばイケルイケル!」

と、ひとごとなので口だけは達者ですが、紗喜花ちゃんは意を決し、ひるむこと無くエイヤー!と川へ! 「勢いよく行こう」という根性論はどうやら正解だったみたいで、水しぶきを跳ね上げながら見事に突破しました。

お見事。

 紗喜花ちゃんに続け! と、わたしはまるでラリーを走破する四駆の気分さながらで川を突破!

ブヮッシャー!!!!!

ってなっている水しぶきを想像していましたが、写真を見ると静寂を保っていたので逆に驚きました。おかしいなー…。

 こうやって振り返ってみるとそんな大した川じゃなかったんですね。でも林道初心者の私たちには、大きなワクワクを与えてくれたアトラクションでした。とは言え、やっぱりアピオパーツで車高も高くなっていたジムニーだから、安心感はありましたよ。

 2本目に走った山道をのぼり切ったところは加波山の登山道入口になっていました。車両は入れないので、なんとかかんとかUターンして、元来た道を戻ろうとしたときの素晴らしい景色! それがこの写真です。空気も澄んでいて、取材に行ったのは1月だというのに窓を開けて走っても寒くなく、むしろ清々しい気持ちよさだったのを思い出します。

 ちなみに筑波山の周辺は、車は走れるけどバイクは通行禁止という場所が非常に多いので、前もって調べてから行ってください。加波山周辺は大丈夫でした◎。

 あと、ここでは触れてはイケナイようなすごい怪しい謎の廃墟もあったので、B級スポット好きの方にも行ってもらいたい場所でもあります(笑)。写真はありません。撮る勇気がありませんでした!

 前にも書きましたが、このあたりは採石場が多く、大きなトラックとたまにすれ違います。私たちは遊びに来ている側なので、道はすぐに譲るのがマナーですね! 写真は、紗喜花ちゃんが道を譲るために慌ててジムニーを端に寄せたのですが、思ったより端に寄っていないところを、3倍くらいの巨大なトラックが優しくゆっくりと抜いて行ってくれた名シーンです。

林道をおりてランチへ・・

 結局3度目の正直で見つけたヌメヌメあり、小川ありの激しい林道をおそらく1時間くらい走っていたと思うのですが、気がついたら普通の道に出ました。かなりの距離を走った(と思っていた)ので、一般道に出て現在地を確認してビックリ! スタート地点から3分くらいのところに戻ってきていたんです。どこまで来てしまったんだろうと焦ったのですが、どうやらぐるりと一周していただけだったみたいでした。

 林道ツーリングを十分に満喫した私たちは、そろそろ何か食べたいな〜とスマホで周辺のグルメを検索。イイ時代になったものです。そして見つけたスペイン料理のレストランへ向かうことにしました。と、その途中で見つけた古い町並み。ちょっとジムニーを停めて立ち寄りました。

 どうやらこの真壁という地域にはたくさんの登録文化財が存在し、写真のような町並みが多く残っているんだそう。写真の背景に写っている旧型の郵便ポストも未だに現役で使われていました。ポストと郵政カブがよく似合っていました。もちろんアピオジムニーとだって超お似合いです♪

 真壁の古い町並みは、偶然発見したのでラッキーでした! もっと散策したい気持ちと腹ペコがバトルしましたが勝利は一瞬。「はよ行きましょ」と紗喜花ちゃんと山岡カメラマンを催促し、真壁から30分ほどジムニーを走らせます。もうお腹グーグーすぎてヤバイ。そして到着したのは、スペイン料理のレストラン「カサ・デ・ロサ」さんです。

農家レストラン カサ・デ・ロサ
住所/茨城県筑西市西保末492-2
TEL/0296-20-3381
営業時間/11:30〜14:30(ランチ)、14:30〜17:00(カフェ)、17:30〜21:00(ディナー)
定休日/火曜日
http://casa-de-rosa.com


 スペイン語で「バラのある家」を意味するカサ・デ・ロサさんは、本格的なスペイン料理をいただけるレストラン。同店のご自慢は注文を受けてから料理するパエリヤです。しかも自家生産のコシヒカリが使用されているんです! 魚介やチキンなど数種類のパエリヤがありましたが、筑西地方で有名なキングポークを贅沢に使用したパエリヤを注文しました。店内に立ち込めるいい香り…。パエリヤはお米からスープで煮込んだ「炊き込みご飯」。旨味が凝縮した最高のお料理でした!2〜3人前で¥2,000、4〜5人前で¥4,000です。

 取材した時は1月だったので残念ながらまだ花は咲いていませんでしたが、3月は菜の花や芝桜が満開で、5月にはバラが咲くそうです! 5月20日はフラメンコダンスのショーを見ながらお食事ができるバラ祭りを開催されるとのことで、バラが咲き乱れるレストランなんて身も心も満たされますね。
 また、店内にはカサ・デ・ロサのママさん手作りのステンドグラス作品が飾られていたのも印象的。視覚的にも楽しめる素敵なお店でした。

 お腹イッパイ大満足になった紗喜花ちゃんに、この旅の感想を聞いてみました!

「アピオさんのジムニーは見た目がとてもお洒落で、とにかく可愛かったです! ドアロックのところが鉛筆になっていたのも、またお洒落で良いなと思いました(^^)。乗ってみた感想は、あんなに小さいのに良い音がするし、山道をぐんぐん走るし、さらに人が行けないような急な坂もへっちゃらなところがカッコいいと思いました!」

 今回乗ったデモカーは、トラベラーズノートをイメージした車両で、ドアロック部分が消しゴム付きの鉛筆になっているこだわり。そんな細部までしっかり見ているのも納得で、実は紗喜花ちゃん、後日アピオさんのショップに行って他のジムニーを試乗してきたそうです。かなりお気に入りの様子!!

当初メインカットのつもりで撮影したのですが、残念ながらボツとなってしまった1枚。アピオジムニー×バンバン×林道の相性は抜群です
助手席に林道カメラマン山岡さんがいてくれるというのは、初心者のわたしたちにとっては心強いばかり。と言いながらこわばっているわたくし
採石場の近くに大きな土管(?)があったのですが、パッと見たらすっぽり落ち着いていた紗喜花ちゃんでした笑
この顔は「え、川がある…」とこちらに助けを求めていた表情。マンガなら大粒の汗がタラリと流れていることでしょう
そこへ大きな石で川の深さを測って「これくらいだからイケるんじゃない!?」とわたし
10分くらい悩んでいた紗喜花ちゃんですが、小川の写真を撮ったあと見事に突破しました。写真で見たら大したことなくても実際はかなり勇気を振り絞りました!
小川以外にもこのようなワダチがあって。バンバンは結構タイヤを取られてまっすぐ進みませんでした
でもジムニーならソレー! と一気にやり過ごしました! めちゃカッコよくないです? 運転してるのわたしです! ほほほ
マットカラーで全塗装している車両にこびりつく泥。取材後洗車が大変だったそうです…。山岡さんありがとうございます
紗喜花ちゃんはバイクも車もとってもうまくて、まだ20代前半なのに素晴らしい〜、将来有望です笑
そこら中に見うけられた採石場。岩肌が丸見えでしたが、なんだかカッコイイ景色だなーと思って撮ってもらいました
表情からも楽しそうなのが伝わってきますね笑
撮影している山岡カメラマンを撮る紗喜花ちゃんを盗み撮り
ここが真壁にあった登録有形文化財の一つである谷口家(やぐちけ)の前で記念撮影
開かないトビラがあるとついやってしまうポーズ…
カサ・デ・ロサのママさん手作りのステンドグラスのインテリア。販売されているものもあります
ゴクリ。大きなキングポークがドンと入ったパエリヤです。食べごたえ十分ですが、いくらでも食べられるくらい食欲をかき立てます!
山岡カメラマンには欠かせないスイーツももちろん注文しました♪
ママさん手作りのガラスでできたネックレースチャームも販売されています。おみやげにいかが?